「【高校等教員向け】探究型海外研修企画のためのハワイ視察プロジェクト」12 月視察者がハワイへ!
2024 年 5 月に募集いたしました「トビタテ!留学 JAPAN」とハワイ州観光局との共催事業である「【高校等教員向け】探究型海外研修企画のためのハワイ視察プロジェクト」の12 月視察者が、いよいよ 12 月 14 日からハワイ州へ出発いたします。
「時代に合った学習効果の高い探究型海外研修を教師が自らプロデュースする」ことをテーマとした当プロジェクト。
プロジェクトの公開ページはこちらをご覧ください。
https://tobitate-gov.note.jp/n/n5739769b56b5
7月ハワイ視察の記事はこちら
https://tobitate-gov.note.jp/n/n4a604786cf67
12月のハワイ視察、出発します!
【採用者について】
2024 年 12 月 14 日~18 日(3 泊 5 日)実施のハワイ視察に参加される先生方です。
2024年7 月視察に参加された先生方と同様に、事前ワークショップを経て、視察や今後の展望の計画を具体化していきました。
■事前ワークショップでの発表内容(2024 年 11 月 6 日実施)
□自己紹介
□わが校の海外研修状況
□どんな研修を実現予定か
□3 日目の訪問先プラン、その他ハワイでしたいこと
□今後の TO DO
□疑問点、相談したいこと
【12 月のハワイ視察へ】
今回も羽田空港発、関西国際空港発と 2 か所より分かれてハワイへ向かいます。
参加する先生方は視察 3 日目の自由時間を中心に、各学校の状況や方針、今後の方向性など様々な観点から有意義な視察を行うべく、視察を計画されています。すでに視察を終えた7月視察者の先生方からの助言も含め、先生方が互いに協力し合いながら準備を進めています。(希望している施設や学校と連絡がとれないこともあり、先生方はぎりぎりまで奮闘されています!)
先生方の現地3日目の計画は、環境問題の側面からのビーチクリーンアップ活動の視察、歴史・平和学習の面からのパールハーバーや戦艦ミズーリ視察、日系移民を通しての歴史や文化面を探るハワイ日本文化センター、自然環境やエコツーリズムとしてのダイビングやハワイ島でのボランティア体験、その他大学の研究室訪問や交流を前提とした高校訪問など、多岐にわたります。
【旅程(予定)】
1 日目(12 月 14 日)
現地到着、オリエンテーション、歴史散策ツアー(ダウンタウン)、ポリネシアン航海協会等 視察
2 日目(12 月 15 日)
ハワイ大学、ビショップ博物館等 視察
3 日目(12 月 16 日)
自由時間とし、参加者独自のアポイント先で研修先候補との打ち合わせ等
※4~5日目は帰路(機内泊含む)
※7 月視察の内容と同様です。
7月視察の初日レポートはこちら
2日目レポートはこちら
3日目レポートはこちら
現地での視察の様子は後日お伝えいたします。お楽しみに。
~7月視察校より 生徒向けハワイ研修実施レポート~
【兵庫県立国際高等学校 ハワイ研修】
2024 年 7 月の当プロジェクトのハワイ視察から約 3 か月後に、生徒のハワイ研修を実施された兵庫県立国際高校の山田祐史先生より現地での研修の様子をお伺いしました。
山田先生は、生徒の海外研修の場所がすでにハワイと予定されているなか、今後も続くハワイ研修がより充実したものになるように、と当プロジェクトに応募されました。
この10 月に実施した生徒のハワイ研修(高校 2 年生、40 名対象)は、以前からすでに計画が立てられていた実施内容でしたが、ハワイ視察プロジェクトを経て新たに工夫された点もあったそうです。
兵庫県立国際高校 高校 2 年生対象 5 泊 7 日ハワイ研修概要
※2024 年 10 月に実施
1日目:ハワイ大学の学生とのキャンパスツアー
(10 名 1 グループに 1 名のバディ)
2日目:ホームステイ
3日目:ホームステイ(ホストファミリーとのお別れ)
4日目:現地の学校(IPA)との学校交流
5日目:パールハーバー、ビッショプミュージアムの見学、フラダンス体験、レイ作成体験
6日目:ホノルル散策
7日目:帰国
兵庫県立国際高校 2年次アメリカ(ハワイ)海外研修の様子はこちら
山田先生に国際高校でのハワイ研修についてお話を伺いました。
― 当プロジェクト 7 月ハワイ視察を経て、海外研修の計画変更はありましたか?
「基本的には、今回の研修はすでに決まっていた内容だったので大きな変更はありませんでしたが、生徒が探究活動を行うためのテーマ設定等の助言や何に注目をさせたら良いかを生徒全体に説明することができました。」
― 実際どのような海外研修になりましたか?
「生徒自身はとても満足している研修となりましたが、探究テーマの深掘りをするフィールドワーク等の時間を捻出できなかったため、来年度の研修は更にプログラムを改善していく必要があると感じています。例えば、パールハーバーの見学時間の延長や日本文化センターの視察、各自で企画を立てたフィールドワークの設定などです。」
― 7 月ハワイ視察を通して、事前に仕入れた知識や確認等してよかったことはありましたか?
「このプログラムに参加できたことで、計画を立てる、説明する立場として教員の方々に具体的に説明をすることができて良かったです。
この研修に参加する際には、既に大まかなプログラムは決まっていましたので、それをどのように実行していけば良いのか、どのようにすればスムーズに行くのか、またこのプログラムの中でできる探究活動は何かを考えることができましたので、視察の全てのプログラムに満足しています。
例えば、1 日目のダウンタウンツアー、2 日目のハワイ大学の見学、ビショップミュージアムの見学、3 日目の自由行動による学校視察、パールハーバーの見学。この探究プログラムがあったからこそ、教員の方々にも具体的なイメージを共有でき、生徒にとっても満足度の高い海外研修になったと感じています。」
― 実施に生徒のハワイ研修を行って、課題と感じたこと、または今後やっていきたいと思ったことはありますか?
「ハワイは治安も悪くなく、自分達で行動ができると感じましたので、自分達で事前に計画を立てて、課題解決のために取り組むフィールドワークを取り入れること、来年度は今回よりも自由度を取り入れて、主体性を活かす研修にしていきたいと考えています。
課題としては、本校の海外研修は学校交流も行っているため、どうしても詰め込みすぎたプログラムになってしまいます(ホームステイ、学校交流、探究活動、パールハーバーの施設見学等)。そのため、探究活動に向けた詰め込みすぎないプログラム作成をしていくことが今後の課題です。
生徒からは、パールハーバーの見学が貴重な体験だったという感想が多かったです。現在、生徒の中で、真珠湾攻撃に対する日本とハワイの認識の違いというテーマで探究活動を行っているグループもあります。パールハーバーは、日本にとってもアメリカにとっても切り離せない大事な場所ですので、ハワイに訪れた際には、是非訪れて欲しいと感じています。」
国際高校は、次年度以降も生徒のハワイ研修を行う予定です。
学校内の多くの先生方に研修内容を理解していただき、巻き込んで協力いただくことも現地での探究活動を進めるうえで大きな要素になりそうです。
今後もさらにブラッシュアップされた研修になることを期待しています。