2日目レポート~ハワイ大学教授と対話&ビショップミュージアムへ~【高校等教員向け】探究型海外研修企画のためのハワイ視察プロジェクトより
2日目の朝は、ハワイ大学マノア校へ。
南国植物が美しい広大なキャンパスを持つ総合大学です。
ハワイ大学経済学部教授、経済学研究科委員長、社会科学部 国際連携担当顧問の樽井 礼(たるい のり)先生にお会いし、お話を伺いました。
ハワイ大学の紹介に始まり、サステナビリティと経済学研究の切り口から、気候変動による海面上昇がハワイ経済や社会にどう影響を与えているか、オーバーツーリズムの影響などについて、具体例やデータと共に示していただきました。
次に、ハワイ大学でアスリート教育を手掛ける部署で、Marketing SpecialistでありVideoboard Managerとして活躍する高田祐太郎先生が、スポーツ関連施設について案内してくださいました。
その後、バスに乗ってハワイ大学医学部のキャンパスへ移動。出迎えてくださったのは、ハワイ大学がんセンター・がん疫学部で疫学専門家として活躍されている岡田悠偉人(おかだ ゆいと)先生。
キャンパスを巡ってがんセンターや大学院の考え方、特徴についてお話いただきました。特に印象的だったのは、人を健康にするために、個別のケアだけでなく、健康になれる環境をどう作るかを設計することが大切、というコンセプトです。
また、働き方についても日本は学ぶことが多いと感じました。成果にコミットすればプロセスは自由という働き方で、勤務時間すら自由なのだそうです。家族を大切にすることが大前提で、例えば岡田さんは16時くらいになると同僚や上司から、お子様のお迎えの時間だね、と積極的に送り出してもらえるとか。そうした信頼関係と結果への責任感、チームワークを大切にする環境こそ、イノベーションを生み成果が出るという戦略に基づくそうです。
もともとこのエリアは少し治安が悪かったのですが、医学部キャンパスをマノアから移転してきたことで、ビジネスや活気が生まれ、ウォールアートの文化も開花して、治安も良くなったとか。大学と自治体のまちづくりの連携の成功例といえます。
ランチの後は、ビショップミュージアムへ。1889年に、カメハメハ王族の最後の子孫であるバニース・パウアヒ王女を称えて、夫であるチャールズ・リード・ビショップ氏によって設立されました。 世界最大のハワイおよび太平洋諸島の文化遺物と自然史標本のコレクションがあります。
案内してくださったのは、ハワイ大学を卒業された日本人のTakumiさん。初日にダウンタウンの歴史探訪で学んだカメハメハ王朝の数奇な歴史ストーリーを更にわかりやすく、遺品を見ながら学べました。
2日目の視察プログラムは以上です。
ここで、2日目までの感想を、兵庫県立国際高等学校の山田祐史先生に聞いてみました!
視察も残すところ、ハイライトとなる先生独自の探究を行う3日目の自由行動DAYのみとなりました。
明日も元気に頑張ります。MAHALO!