小麦アレルギー患者のために米加工品を普及させる! トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン
2014年から、毎年、志あふれる若者の留学を民間寄附で支援してきた日本代表プログラム。コロナ禍で全世界が感染症危険レベル2以上になり、1年半ほど海外渡航への支援を中断していました。(詳細はこちら )
2021年夏以降、トビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みを御紹介していきます。ぜひ、応援をお願いします。
留学内容
現地でもトップレベルのチュラロンコン大学で2学期間食文化や流通、タイ独自の文化を学ぶとともに、夏季休業期間を利用して現地のアレルギー対応食品を製造・販売している企業2社でインターンシップを行います。タイは米文化が根強く、日本よりも米の麺や米粉のスイーツが身近に売られているので、現地でどのような食品が販売されているのかを観察することで食品に関する幅広い知識を得ています。
コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと
自分が出身大学からコロナ以降初めて交換留学に行く学生だったため、前例がなく、出発時の手続きなどに苦労しました。大学の留学課の方や先生方も対処法が分からなかったり、まだ条件やシステムが整っていなかったりする中での渡航だったので、できる限り留学中の他大学の学生と情報共有をして、大学側にも伝えることで、お互いの不安を最小限に抑えるようにしました。
留学経験を生かして実現したい志
今は日本の食の選択肢を増やし、環境や健康に良い食品をより身近にしたいと考えています。アレルギーに限らず、健康や宗教上の理由で食べられるものに制限がある人や、より環境や人権に配慮した食品を選びたいと考える人が増えていますが、現在は流通や販売のプロセスの中で大多数の需要を優先せざるを得ないために、そのような人に対応した食品の販売経路が限られていたり、高価になってしまったりしています。全ての人が日々の食事を楽しめるように食の選択肢を充実させ、より良い食の環境作りに貢献したいと思っています。
留学中のエピソード
私は現地でオンライン授業を受けていましたが、最初は授業についていくことや課題を消化することに必死で、友達と遊んだり観光したりする余裕が全くありませんでした。勉強方法について先生に相談したり、配布される授業のレコーディングを見て復習したりすることで、徐々に授業に慣れていくことができました。また、オンライン授業を自宅で受けているだけでは友達が全くできず、最初は落ち込んでいましたが、自分から動かないと友達ができないのはコロナ前の留学でも変わらないことだと考えなおし、他の留学生に自分から声をかけたり、現地のコミュニティーに積極的に飛び込んだりしました。できないことだけではなくできることに目を向けて行動していくことで理想の結果は得られると信じることができるようになりました。
後輩のみなさんへのアドバイス
コロナが流行してから留学を諦めたり、オンライン留学に切り替えたりした友人が何人もいましたが、私は渡航にこだわりました。コロナ前より大変なことは多くありましたが、それでも留学期間の半分くらいが経過した今は渡航して良かったなと心から思っています。周りの人は渡航や留学に伴うリスクや、その国での生活のことを自由に発言しますが、自分の人生にも自分の選択にも責任をとれるのは自分だけなので、自分がやりたいと思えることを素直にやり通せば確実に明るい未来が待っていると思います。また、私はインターンシップ受け入れ先を探すことにも苦労しましたが、現地に来ることで得られる情報が格段に増えたり、相談できる相手を探せたりするので、日本で得られる情報だけで判断するのは少しもったいないかなと思います。
いかがでしたか?志豊かなトビタテ生の意気込みはマガジンにて配信中!
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