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VRでつながる世界を トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン

トビタテ生情報
名前:板谷玲哉さん
学校:大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻
留学先:スペイン・バルセロナ
留学期間:2021年10月~2022年9月

留学内容

私は世界的に有名なスペインにあるVRの研究室にて、一年間研究留学をしました。そこでは2つの研究に従事しました。一つは、Dire Straitsというイギリスで有名なミュージシャンになれるというものを作り、それをVRで体験するというものです。そして、実際に参加者は自分が歌った感あるいは演奏した感があるのかというのを測定しました。もう一つは、日本でいう紅白歌合戦のヨーロッパバージョンであるEuroVisionをVR上で再現するというものです。実際に1968年に行われたEurovisionの動画をもとにモデリングをし、VRで被るとあたかも過去のEurovisionにいるかのようなものを作りました。これを年寄の人が体験したら過去に戻った感覚になり、活力がみなぎるのではないかと考えています。

研究室のメンバーと

コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと

正直私は留学をしたいという気持ちが強かったため、コロナ禍でも自分で留学期間を調整できる方法を考える必要がありました。例えば、オフィシャルなプログラムだと自分でいろいろ手配する留学よりもコロナによる制約は多く、行けないということになることが多かったです。なので、それらを考えると自分で留学のアポを取って、期間も自分で決めるという方法にした方がコロナに左右されずに行けると考えました。実際、研究室には自らアポを取って1年の研究留学をしました。自分でいろいろ手配するのは大変でしたが、より柔軟性のある留学計画にするならオフィシャルなプログラムなどを通さず、パッションと愛嬌で計画を自分のやりたいように作るのがベストだと思います。

現地でバーベキュー

留学経験を生かして実現したい志

留学して感じたのは日本人の価値観と世界の価値観のギャップです。特にVR業界だと日本が目指すVR世界の形と海外が目指すVR世界の形に大きな差があると感じました。具体的には、海外は現実に似せたVRを目指すという流れがあるのですが、日本は現実とは関わりのない世界を作ろうとしていると私は感じました。実際海外での研究では、現実のものをどうデジタル空間に3Dモデルとして取り込むかなどの研究が日本よりも進んでいる気がします。目指す世界の形によって、発展する研究にも差が生まれる気がするので、日本にないものを海外から輸入し、日本の強みを海外に伝えることができるというのは大きなアドバンテージであると考えています。このギャップを何かしらの形で活用したいと考えています。

留学中のエピソード

留学中は友達を増やすために、ビーチバレールーティンというのを作りました。とにかく、その週の平日に会った新しい人を土日にビーチバレーに誘うということを私はしていました。その他にも、自分でmeet upというサービスを使って一緒にアニメを見る会なども作って友達を増やしていました。その中で、とりあえず大切なのは笑顔と聞く姿勢だと思いました。海外の人は話すことが好きな人が多いので、どんな話でも興味を持って笑顔で聞くということをしたら大体仲良くなれます。その聞く姿勢を持ったおかげで結果的にいろいろな面白い話を聞けたので、聞く姿勢は大切だと思います。

現地で見たアニメのコスプレ

後輩のみなさんへひとこと

留学のメリットとしてよく価値観が変わるとか言われると思います。正直、私はそんな浅はかな理由で留学に行くなんてどうなんだって思っていました。価値観どう変わるんだって思ってました。ただ、実際に行ってギャップを知れて、多少は物事を大局的見地で見れるようになったと思います。なので、留学行ったら結果的になんかしら変わると思うので、行く理由なんてなんでもいいんだなと今は思っています。ただひとつアドバイスするとしたら、海外に行ったら絶対に自らをフレンドリーに無理やりして100人ぐらい友達は作った方がいいと思いました。幸いなことに私が行ったバルセロナは様々な国から来てる人が多かったので、それも相まって様々な人と友達になり、いろいろな話を聞くことができました。それらの経験があったからこそ、留学で変われた気がします。

バルセロナのビーチ

いかがでしたか?

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