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多様性を認め、主体性を育む教育へ!! トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン


トビタテ生情報
名前:植木青空さん
学校:東北大学理学部化学系5年
留学先:フィンランド
留学期間:2021年8月~2022年6月

留学内容

 フィンランドの教育は先進的な教育法、高い学習到達度、多様性に対する理解、教員の働き方に対する高い満足度、などさまざまな面で高い評価を得ています。そんな「一人一人を尊重すること」を大切にするフィンランドの教育の実態をさまざまな角度から学び取るために、フィンランドの大学で教育学を学びながら、現地公立校の視察を行いました。

①大学の講義では、フィンランドの教育システムや教育哲学、そして教科横断型学習などの教授法について学びました。そしてこれらの教師教育がどのように行われているかということを学生や教授へのインタビューを通して学びました。
②現地公立校の視察では、大学での学びがどのように実践で生かされているのかを学ぶとともに、教員の働き方についてもインタビューを通して、調査を行いました。

コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと

先行きが見通せない状況で、何度も留学を諦めそうになりました。特に私は大学3年生の時に留学を予定していて、パンデミックの影響で1年間留学を延期したので、周りが就活をしている中で留学準備のモチベーションを維持するのはとても大変でした。そのため同じトビタテの仲間と定期的に会い、自分のモチベーションを維持していました。海外への渡航条件や家探しなども情報が刻一刻と変化していく状況だったので、仲間と情報共有をすることも役立ちました。常に自分が留学したい理由と向き合いながら、留学先や期間の変更などを柔軟に考えながらその時々で最善だと思われる行動を取ることを心がけていました。

留学経験を生かして実現したい志

学校教育を通して、自己理解や他者理解をしようとする姿勢を育んで行きたいです。公教育は生まれや親によらず、誰もが平等に受けられるものであり、社会の格差構造を助長してはならないものだと思います。そのために多様性への理解や、多様性との向き合い方、自分以外への想像力を義務教育課程で学ぶことはとても大事だと思います。日本では外国人が少ないという特徴上、多様性が見えづらいので、多様性への理解が他の国に対して遅れていると感じています。しかし、ジェンダー平等などで有名なフィンランドも教室を覗いてみると、フィンランド人ばかりです。そんなフィンランドの学校現場で見られた、先生ー生徒という関係性でも人としてのリスペクトを忘れずに互いの意見を交換すること、対話を通して相手を理解しようとすること、は多様性への理解を促進するために日本の公教育にも取り入れることができる大切なことだと感じました。

意気込みをひとこと

留学で得た貴重な経験を糧に、志の実現に向かってさらに精進していきます。これから留学を検討する方も、なぜ留学がしたいのかということを留学に行く前にとことん考え抜いて欲しいと思います。明確な目的があればあるほど、現地での貴重な時間を最大限に使えると思います。しっかりと留学前に準備を行い、あなただけの最高な留学を実現してください!

後輩のみなさんへのアドバイス

留学中には、自分とは全く違う考え方の人とたくさん出会いました。日本では当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったと知った時、日本や自分のこともより深く知ることができました。さまざまな考え方を知って、自分の想像できる範囲が広がったことはこの先の人生にとって大きな財産だと思います。もし、ほんの少しでも留学に行ってみたいという気持ちがあるのなら、その気持ちを尊重してあげて欲しいです。語学力やお金など、さまざまな理由で諦めそうになることがあるかもしれませんが、少し行動に移せば、たくさんの情報が見つかります。ぜひ、自分の気持ちに素直に従ってみてください。やらずに後悔よりやって後悔!!


いかがでしたか?

他にも、コロナ禍を乗り越えてトビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みをマガジンにて配信中!
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