換金作物の育種家になるための私の挑戦! トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン
留学内容
私はサブサハラ・アフリカの貧困問題解決に貢献する換金作物の育種家になることを目指しています。そこで現在、アフリカの地でインターンシップ(ルワンダ)と交換留学(ウガンダ)を行っています。インターンシップでは、ルワンダのコーヒー会社で、換金作物の加工方法とその加工システムの選択理由について、また農家さんのもとに何度も訪問をして現場の状況把握を行い、そのうえで農家さんが農園を良くしていくために第一に何をするべきなのかを一緒に考えました。交換留学では、ウガンダのマケレレ大学にて育種学を中心に学んでいます。また、海外で活躍できる研究者を目指して英語の学習にも力を入れています。アフリカでの生活が初めての私にとっては、自分の体で現地の様子を知れることは日々刺激的であり、精神的にも自分自身を成長させることが出来ています。
コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと
自分なら大丈夫、出来るという強い意志を持つことです。私は、渡航の2週間前にようやく大学の渡航審査を通過し渡航許可を頂きました。私は新型コロナウイルスがまん延し始めた年に大学入学するとともに、アフリカ留学に向けて準備を始めました。そこから実際に留学が実現するまでの間、本当に行けるのだろうかという不安の中で、必死になって準備を行ってきました。また、トビタテで出会った方々が次々と留学を実現し奮闘する姿を見ることで自分の力に変えていました。初のアフリカの私にとっては渡航前より現地様子を学んだり、現地在住の方と繋がれたりすることは、コロナ禍で少しでも安心して留学できる環境作りになりました。自分がしたいことを口にすることで、本当に多くの方が手を差し伸べて、私の夢を一緒になって追いかけてくださっています。
留学経験を生かして実現したい志
私は、元々はフォニオという植物の研究者を目指して換金作物を学びに留学をしていました。ルワンダのコーヒー会社にインターンシップを行い、自分の夢が少しずつ変化し、そして更に具体的になってきました。現在は、「コーヒーの2050年問題」に興味を持っています。そして、温暖化が進む中でもおいしいコーヒーを世界中に届けられるようにコーヒーの育種家を目指したいと考えています。ルワンダのコーヒー会社で出会った方々と本気でコーヒーと向き合った経験があるからこそ、これから沢山の勉強と経験を積んで、ルワンダで出会った彼らと一緒の分野で働きたいと感じています。これから留学生活の中で、新たに挑戦したいことが増えていくかもしれませんが、今は現在の目標や夢に向けて突き進んでいきたいです。
後輩のみなさんへのアドバイス
自分が留学中に何を目標に何を学びたいかを明確にしてから留学に行くことをお勧めします。その際に、トビタテの受験は自分を振り返るきっかけになりました。年上の先輩トビタテ生と比べて、私にはまだまだ専門性がないぶん、留学中も常に将来何をしたいか、そしてそのために留学中に何を学ぶのか、活動ごとに細分化して考えるように意識をしています。そうすることで、時間当たりの吸収量が増えています。考える中で自分が何をしたいのか分からなくなってくるときもあると思います。そんな時は、私は周りの方に話を聞いてもらうこと、また、関連分野で働かれている方に相談することで自分の思いが文章化できるようになってきました。
意気込みをひとこと
アフリカといえば国際協力、遠く離れた地の方を助けるというイメージがある方もいらっしゃるのではないかと思います。私も渡航前は、乾燥地での農業について在学大学で学んでいたこともあり、そのような印象がありました。しかし、現実は大きく異なっていました。全くもって、教科書だけの知識だけでは現地では通用しませんでした。自分が学んだことを使うためには、現場に合わせて応用していく必要性を感じました。まだまだ“ひよっこ”の私は、アフリカで出会った全ての方が私の先生であり、沢山の事を学ばせてもらっています。このような経験を与えて下さっている、現地の方々や日本で応援してくださっている方々への感謝の気持ちを忘れずに、自分の成長した姿で恩返しができるようにこれからも夢に向かって突き進んでいきたいです。また、実際に学んだことを現場で使用する経験を通して、本当の意味での勉強の楽しさや勉強をする意味を実感しています。
いかがでしたか?
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