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サーキュラーエコノミーの実践から、これからの建築を模索する 【大学生等コース】の留学ビジョン


トビタテ生情報
名前:中谷司さん
学校:東京工業大学大学院 環境・社会理工学院 建築学系 修士3年
留学先:オランダ  アムステルダム
留学期間:2021年8月~2022年7月

留学内容

 都市をどのように持続可能な循環型のモデルに移行していくかが世界中で課題となっており、そこで従来の作ったら終わりとする「ライン型」から「循環型(つくって、使い、捨てる)」までを一体としてデザインするプロセスへと変えていく「Circular economy」に興味を持ちました。2020年4月に世界で初めて「ドーナッツ経済」のモデルを都市政策に採用し、サーキュラーエコノミー移行の5年計画「Amsterdam Circular 2020-2025 Strategy)」を公表したアムステルダムへの留学を決めました。2021年8月~2022年7月末の期間を「Amsterdam academy of the arts」という大学院(4年制の中の修士2年に所属)で授業を受けつつ、2021年12月半ば~2022年7月末の期間をUrbanberry designという建築事務所でインターンをさせてもらっています。

コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと

東工大は留学に対するサポートがすごくしっかりしていたので、コロナに対してはあまり問題なく事が進んだ記憶があります。二回のワクチン接種と出国する直前でワクチンパスポートが必要だったり、コロナにかからないようにあまり外に出ないようにはしていました。大学の交換留学で行ける大学一覧にはアムステルダムの大学がなかったため、私費留学を選択しました。そのため受け入れてもらうためにポートフォリオ(今までの設計作品を載せる本)の作成とモチベーションレターを書くのに時間をかけていました。

留学経験を生かして実現したい志

実際に建てられている事例や工場見学、インターンをすることでリアルな内情など、良いところもありつつ色々な問題を抱えているというの感じています。環境にいい事をすると言うとまだまだ費用負担が大きい、自分事にできないことからハードルが高いなどの認識があるのでそこをどう変化を促せるのかをアウトプットを通して考えていければなと考えています。また、循環型設計と建設プロセスの統合を実現するために何ができるのかを帰国後する就活や修士設計において考えていければと思っています。

留学中のエピソード・後輩のみなさんへのアドバイス

大学院とインターンの両方に行くことでどっちかでしか経験できないことを両方経験でき、めちゃくちゃ忙しいですがものすごく濃い留学が出来ているなと感じています。中でも、一番感動したのが、オランダを代表する建築家であり尊敬しているヘルマンヘルツベルハーに設計課題を見てもらうことができたことです。日本では会わないような人との出会いや経験を間違いなくすることができます。英語力とか関係なく自分のやりたいこと、気になった事に突き進んでみてください。

意気込み

今回インプットできた内容やアウトプットから得たことを活かして日本というコンテクストに置き換えた時にどうすればいいのかこれから考えていければと思っています。これから自分が何をできるのか、振り返ったときに後悔しないように歩み続けていきたいと思います。


いかがでしたか?

他にも、コロナ禍を乗り越えてトビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みをマガジンにて配信中!
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