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小・中学校をつなぐ!プログラミング教育のカリキュラムマネジメント トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン

トビタテ生情報
名前:吉川喜久さん
学校:大阪教育大学 連合教職大学院 高度教職開発専攻 修士3年
留学先:Sweden・Växjö
留学期間:2022年1月~2023年1月

留学内容

「小・中学校が連携したプログラミング教育のカリキュラムマネジメント」をテーマにスウェーデン留学を志しました! 
日本の小学校でプログラミング教育が導入されてから、プログラミング教室に通う児童も増えており、中学校に進学する前段階の学習経験や習熟度などに差がある可能性があります。その状況下で、中学校の技術分野の教員として、小学校での学習経験を活かした体系的なカリキュラムを作成するためには、①初等教育でどのようなプログラミング教育を実践すれば、子どもたちは何ができるようになるのかを予想できる力と、②次の学習ステップに進むためには、どのような子どもの姿から学習評価を行うかを考える力が必要だと思いました。そして、スウェーデンを選んだ理由は、日本と同じように初等教育で教科学習のなかにプログラミング教育を組み込んでいたからです。 
現在の留学では、大学の授業で、スウェーデンの義務教育に関わるものや、教育実習などを取っています。さらに、現地の中学校や、プログラミング教室でのボランティア活動にも参加し、先生方にインタビューをしたり、生徒の皆さんとコミュニケーションを取ることで、たくさんの新しい発見が得られています。

Linnaeus University

コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと

トビタテコミュニティへの積極的な参加です。私はコロナにより留学を一年半延期せざるを得ませんでした。しかし、日本にいても私たちはトビタテ生です!延期期間中は、同窓組織「とまりぎ」の関西支部代表などを務めたり、新学習指導要領の政策担当者の方々とオンラインセッションを企画したり、とても貴重な経験もできました。さらに、同じように留学を延期して、渡航のタイミングを待つ学生同士で交流することでモチベーションの維持にも繋がりました。
奨学金のご支援だけでなく、さまざまなコミュニティへのコネクション、専門分野に限らず自分の興味のあることに対して同じように高い志を持った仲間に出会えることも、トビタテの大きな魅力のひとつです。

留学経験を生かして実現したい志

 将来、子どもたちに留学経験を伝えることで、『自分の興味があることを海外で学ぶ選択肢』を与えられる教員になりたいと思っています。留学を志してからコロナ禍や語学学習など大変なこともたくさんありましたが、それ以上に今経験できていることが将来の財産になると確信できます。そして、最終的には大学教員となり技術教育をアカデミックの視点から深めていくと同時に教師教育に携わることが目標です。この留学中、各国の学生と教育について話すなかで、様々な刺激を得られたとともに、日本の学校教育を客観視できる機会にもなりました。将来はこれらの経験も活かして中学校教員として実践経験を積んだ上で、多くの実践知をベースにして理論と往還しながら、技術教育の魅力や留学の素晴らしさを”未来の先生”に伝えたいです。

Teaching Practice

留学中の今、感じていること

 私は、自身の好奇心に瞬時に反応して、新しい環境に飛び込む行動力を大切にしています。これは見方を変えれば、何にでも挑戦していて、結局何がしたいのか分からない状態を招くかもしれません。しかし、留学中は、思いがけない挑戦から素敵な経験が得られることがあります。

 私は現在、現地の競泳マスターズチームに所属して練習をしています。大学での学業の傍ら、日々の練習で体を動かすことでリフレッシュができたり、水泳とともにある今の生活がとても好きです。さらにスウェーデンに来て、初めての学校見学は、同じチームのメンバーで、先生をされている方の授業見学でした。素直に水泳がしたく、学生以外の地元の人たちとも関わりたいと思って始めたことが、今の学校現場での実践活動に繋がっています。私の経験のように、面白そうだからやってみよう!と起こした行動が、思わぬ場面で生かされることも、留学の魅力だと思います。

Växjö SS Masters

後輩のみなさんへのアドバイス

留学をしてみたいと思えた気持ちに対して、たとえそれがまだ小さな好奇心だったとしても思い切って挑戦してみてください。このnoteを読んでいる方で、留学にあたっての目的意識を定めることに難しさを感じられている方もいるかもしれません。実際に私自身も留学計画作成や、実践活動の内容検討にはたくさんの時間をかけました。興味や、将来設計などを言語化したり、焦点化してひとつの軸や目標として考えることは決して簡単ではありません。しかし、その時間を取ることで留学がさらに有意義なものになります。
私は、目標や軸を持つことのよさは、"ありたい姿" を再確認したときに、その理想とのズレに繊細に気づけることだと思います。そして、その軸は強く太いものであるだけでなく、変化に対応できる柔軟性も兼ね備えておくことが大切です。この心構えができているからこそ、今の留学で思う存分挑戦して、前に進むことができていると思います。みなさんもワクワクする気持ちを大切に、是非留学に挑戦してみてください!


いかがでしたか?

他にも、コロナ禍を乗り越えてトビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みをマガジンにて配信中!
ぜひ、様々な留学を経験している奨学生の記事もチェックしてくださいね。


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