世界の先住民族のロールモデルを紐解くマオリ留学 トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン
留学内容
ニュージーランドの先住民族マオリの文化、言語、ビジネスをロンドン(!)で学びました!私はマオリの伝統的な踊りを披露したり、マオリの知識やフィロソフィー、そしてハカを活かして世界各地の企業や団体をエナジャイズ(energize)するロンドン拠点の企業”ハカ・ワークス”、そして60年以上マオリを含むニュージーランド人の重要な憩いの場となってきたンガティ・ラナナ・ロンドン・マオリクラブの2か所で主に学びの機会を得ていました。活動内容としては、カパ・ハカ(マオリの伝統芸能)を実際に踊って、日常会話レベルのマオリ語やフレーズを聞いて話して、活動先企業”ハカ・ワークス”についてのドキュメンタリーを制作すること(現在も絶賛編集中)などが主でした。また、趣味で続けてきた動画編集スキルがハカ・ワークスのトップの方に認められて、マオリ・パフォーマンスの動画・写真撮影や動画編集なども体験させて頂きました!
コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと
トビタテ!の内定を頂いた当初はニュージーランドへの留学を計画していましたが、残念ながら水際対策により国境が開いていなかったため断念。そのため、ニュージーランド国外でマオリのことを本格的に学べる留学先機関探しには苦労しました。しかし、ニュージーランドと歴史的に強い繋がりを持っていて、且つコロナによる入国制限を完全に解除していたイギリスで運よく今回の留学先と出会うことが出来たため、諦めずに粘り続けることの大切さを身に染みて体感できました。また、留学前も留学中も常に”コロナに万が一、かかってしまった場合”に備えて解熱剤、のど飴、そして体温計は自分の手の届くところに十分な数量分置くようにしていました。実際にはコロナではなく、熱中症になり、その際に落ち着いて対応することが出来ました。
留学経験を生かして実現したい志
マオリ留学を終えて今後取り組みたい新たな目標を多く得られました。その中の2つを紹介します。1つ目は、マオリの伝統芸能(カパ・ハカ)を日本でも踊り続けて、マオリ文化の日本国内での認知度を向上させたいです。この3カ月間、毎週ハカを練習し、パフォーマーとしてイベントにも参加させて頂き、留学先機関の方より”初心者でここまで踊れるのは凄い”といった嬉しいお言葉も頂きました。しかし自分の踊りや歌への改善点にも多く気づくことができたので、練習を続けてより多くの方と一緒に踊れるようになりたいです。2つ目は、完成させたドキュメンタリーを在籍する大学やトビタテ!コミュニティなどのコミュニティや団体へ共有し、私の尊敬するマオリ企業”ハカ・ワークス”のことを多くの方に知ってもらい、マオリ文化について少しでも興味を持ってもらうきっかけ作りに取り組みたいです。
意気込みをひとこと
ー今年の10月より私の活動拠点は東京になります。そこでカパ・ハカの練習を再開し、踊ったり、歌ったり、動画制作などもすることでマオリ文化の発信を続けていきます。「マオリって?」「ラグビーでオールブラックスのハカは観たことあるけれど、それって何?」という方にもこれからマオリ文化をSNSなどを通じて発信していきますので、stay tuned(乞うご期待)お願いします。ー私はコロナの感染拡大の影響を受け、以前留学を中断したり、断念した経験があります。またコロナだけではなく、就職活動や大学の卒業時期を再検討したり、留学を実現させるために何度も自分の中の優先順位について悩んできました。留学を終えた今、ようやく、最終的に留学を一番に置いたことを、卒業時期が遅れても諦めなかったことを誇らしく思えるようになりました。留学がもし今、”最も挑戦したいこと”だとするのなら、思いっきり優先して取り組んでみてはいかがでしょうか?
留学中のエピソード
留学先機関のみなさんが私をファナウ(家族)の一員として接して下さったのが本当に有難かったですし、嬉しかったです。マオリの王族がロンドンにいらした一大イベントに、マオリ文化について学び始めたばかりの私を、留学先機関の方が家族の一員として招待して下さったこともあります。また、毎週通っていたンガティ・ラナナ・ロンドン・マオリクラブではカパ・ハカの練習に共に励む友人が私にとってのファナウになっていきました。ですので、この3カ月間の留学で友人というよりかは、また必ずどこかでカパ・ハカを踊ったり、マオリ語を一緒に話したい大切な家族を得られた気がします。
いかがでしたか?
浜山さんが制作したドキュメンタリーはこちら。
日本語字幕がついていますので、字幕をONにしてご覧ください。
他にも、コロナ禍を乗り越えてトビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みをマガジンにて配信中!
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