心の健康を尊重する社会へ~自己肯定感を高めるには~
留学内容
人々の自己肯定感を向上するためには何が必要かを探究するために心理学の最先端と言われるアメリカに留学しました。日本人の若者の自己肯定感は先進国の中で最も低いということが内閣府の調査により示されていました。私はこれに危機感を感じ、セラピーなどの心のケアに対する若者の強い抵抗感が一つの原因なのではないかと考えました。「セラピー=精神病を抱えている人のためのもの」というステレオタイプを少しずつ減らし、心のケアを身近なものにしていくことで、より良い日本社会を築くことができると強く思いました。それを確かめるために今回の留学では、子供の成長や心の健康をサポートするNPOと留学先のカレッジで行われる子供のサマーキャンプの二つの機関でボランティアを行いました。また、現地で活動するセラピストの方にインタビューを行い日本とアメリカ両方の心のケアに対する考え方やセラピーの認識について対談しました。
留学準備する中で感じたこと、心掛けたこと
留学準備をする過程では、自分の軸を大切にすることを意識しました。アメリカは多様性のある国であると同時に、個人主義の国でもあります。そのため、留学に行った時に「自分とは誰か」、「自分は何をしたいのか」をしっかり主張できるようにしたいと思いました。そのため、自分の探求テーマに関連することはしっかり英語で説明できるようにノートに書き出すようにしていました。また、留学中は自分が外国人という立場になります。日本人としてのアイデンティティを大切にするためにも、アンバサダー活動の準備は入念に行いました。和食を作る練習、切り絵や折り紙の練習をたくさんしました。その甲斐もあり、留学中は日本文化を伝えることができ、活動を通して現地の人との交流を深めることができました。日本文化がいかに素晴らしいものかを私自身も再確認できる機会になりました。
留学経験を生かして実現したい志
今回の留学で1番得たものは「柔軟性」だと思います。留学中、入念に立てていた計画を実現できないことがほとんどでした。実際にその環境に行かないと分からないことがあったからです。しかし、それと同時に行ったからこそ分かることもあり、自らの力でコンタクトをとって最終的には留学が充実したものになりました。この状況に応じて柔軟に対応していく力を得たことは、今後海外で多様な視点から学びを吸収したい身として、大きな収穫でした。そして将来は、アクティビティーと融合した新しい形のセラピーを作りたいです!心と体は互いに影響し合っています。そこでスポーツ、ダンス、アート、などの動作を必要とするもの(体を動かすこと)を利用し、セラピーの要素を加えることで、気づかないうちに心のリフレッシュができると考えました。日常的に心のケアを可能とする居場所を日本に作り、セラピーに対する人々の抵抗感をなくしていきたいです。
意気込み・後輩へのメッセージ
今回のトビタテ!留学JAPAN プログラムを通して、留学は新しい自分を見つけ、自分をバージョンアップさせる大きなチャンスだと感じました。いつもとは違う地での生活で大変なこともあると思います。しかしそれ以上に新しい地には新しい発見や驚きが身の回りにたくさん転がっています。壁を一つずつ自分の力で乗り越え、今まで触れることのなかった多様な価値観を吸収することができたら、必ず成長した自分に出会えると思います。「自分って何ができるんだろう?」、「何が強みなんだろう?」このように、自分自身と向き合おうとしているあなたにこそトビタテプログラムをお勧めします!私もできる最大限のサポートを全力でしていきたいので是非気軽にご連絡ください!
いかがでしたか?
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