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高校生がインドで教育を通して貧困をなくす方法を考える

トビタテ生情報
名前:三枝龍門さん
学校:暁星高等学校2年
留学先:インド・バンガロール
留学期間:2023年7月~2023年8月


留学内容

インドでは地域や民族、男女間に社会・経済格差があります。加えてそれは教育格差の一因にもなっています。私はこれまで国内で、困難を抱える子どもたちへのボランティア活動を継続してきました。この経験を生かし、今回、国内外での貧困問題の解決につながる教育のあり方を探究するため、私の学校の設立母体であるカトリック団体のマリア会のインドの修道院を拠点に、複数の教育関連施設で活動を行いました。主な活動内容は、「英語で授業を行う」、「貧しい子どもの家庭を訪問して登校を促す」、「学校以外の場所にある小さな教育施設に食べ物や生活雑貨を届ける」、「子どもの家族のサポート」、他の教育施設の訪問と交流です。また、修道院に滞在していたので、ミサやパーティーに参加し、今後の問題解決に向け、現地でのネットワーク作りを進めることができました。

学校に来る子どもの家族への食事提供のお手伝い

留学準備する中で感じたこと、心掛けたこと

どのようにしたら現地の方と会話が広がるか、効果的に交流できるかを考えました。まずインドを理解しようとしていることを示し、コミュニケーションを円滑に行うためインドの国歌を覚えました。実際、現地の学校では毎朝歌っていたので役立ちました。そのほか、事前に訪問先や地域についてグーグル・マップで調べ、具体的なイメージを持てるようにしました。また、日本人は年齢より年下に見られるので、自分の年齢より少し上に見られるような服装の準備やふるまいを心がけました。最後に、これはとても大切なことだと思うのですが、体調をくずさないようにワクチンを複数種接種し、食べてよいものなど健康管理に関する情報を収集しました。顔や食器、服を洗う水、歯磨きの水はそれぞれどうするか、トイレの使い方などについても予め現地に詳しい方にお話を聞くことで、最終的に下痢もせず、大きく体調を崩すこともなく健康体で帰国できました。

留学経験を生かして実現したい志

私は、教育格差や子どもの貧困問題を解決するために努力し、貧困が連鎖しない教育システムを考えていきたいです。次世代へ課題を伝える学校の教員として活躍するとともに、日本人がインド理解を深めることにも貢献したいです。インドでは日本人は珍しく、歴史的にも良好な関係を築いてきました。しかし私はインドに留学することになって初めて、インドが親日国であることを知りました。日本人だと分かると「Oh! We are friends!」と友好的に話しかけてくれたり、空港の保安検査場で引っかかった時のお話がスムーズに進んだりしたなど、今回ほど日本人であることを意識し、日本人で良かったと思ったことはありません。「インドに留学する」と言うとまず体調面を心配されますが、インドの素晴らしい面を多くの人に知ってもらえるように、発信していきたいです。

ベンガルールのマリア会の修道院の皆さんと

意気込み・後輩へのメッセージ

インドに滞在する中で、慣れない生活文化に戸惑うこともありましたが、それ以上に素敵な現地の人々や美味しい食べ物との出会いによって、インドが大好きになりました。日本とはかなり異なる文化や考え方を理解するのは、早い方が良いので、ぜひ多くの高校生に留学してほしいです。高校生であれば、たとえ失敗やできないことがあっても、むしろそれが大きな財産になるはずです。英語については、あまり得意でない私でも現地の人と会話が成り立って生活できていたので、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。留学は、自分自身を成長させるための挑戦です。応援しています!

開校式後の初めての授業風景

いかがでしたか?

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