看護学と心理学の融合から国際看護へ トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン
2014年から、毎年、志あふれる若者の留学を民間寄附で支援してきた日本代表プログラム。コロナ禍で全世界が感染症危険レベル2以上になり、1年半ほど海外渡航への支援を中断していました。(詳細はこちら )
2021年夏以降、トビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みを御紹介していきます。ぜひ、応援をお願いします。
留学内容
移民国家であり、世界幸福度ランキングでも特に“他者受容”が進んでいるノルウェーで、看護学と心理学がどのように教育・実践されているかを学びに来ました。具体的には、心理学講義の履修・心理学研究への参加・医療施設でのボランティア・看護師とのディスカッション・メンタルヘルスに関わるアクティビティなどを行っています。
コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと
実際に一度、コロナウイルスの蔓延が原因で渡航を延期されました。留学に行けるかどうかもわからない、かつ留学準備も簡単なものではない、そんな状況下でモチベーションを保つことが大変でした。ただ、「留学がなくなったら、今後ワクワクする冒険に出会えないんじゃないか」と考えるとどうしても諦めきれず、ひたすら留学に行く妄想をしてモチベーションを上げていました。笑
留学経験を生かして実現したい志
もともと心理学に興味があり、医療系に進めば心理学の勉強ができると思っていました。しかし実際は思っているような心理学教育に出会えず、また看護学生のキャリア選択の少なさにも違和感を感じました。そこで、看護資格を持った状態で心理学を学び、医療の場にも携わることで、看護学と心理学の融合の鍵を見つけたいと思います!また、移民国家かつ他者受容の進んでいるノルウェーで異文化の方への対応を学び、日本の国際看護発展に貢献したいです!
留学中のエピソード
私の留学先はノルウェーとはいえ、北極圏にあるトロムソという島です。初の海外・初の実家離れ・到着した時期が1月でちょうど極夜真っ只中、ということで鬱になりました。北欧留学で鬱はよくある、と聞いてはいたのですが、実際に経験してみるとどん底です。日本代表になってここまできたはずなのに自分が情けなくて仕方なかったです。他の留学生と比べてしまったり、自信がなくなってしまったり、生きている心地がしませんでした。しかし、カウンセリングに通い、たくさんの人に支えられ、毎日“生きること”を目標に生活しているうちに、どうにか乗り越えることができました。カウンセラーの方に言われた「きっと何かご縁があって、ここにいるはず。今はまだ気づいていないだけで、素敵なご縁が必ずある」という言葉が一番心に残っています。
後輩のみなさんへひとこと
昔から海外への憧れを抱いて、色々と情報収集したつもりでした。しかし、実際に日本から飛び出してみることで、今までの認識が覆されるように、あっという間に人生も世界の見え方も変わりました。もちろん楽しいことだけじゃないです、辛いこともたくさんあります。(むしろ凹んだりすることの方が多いかも)それでも、酸いも甘いも全て詰まった世界に飛び出して、どうか新しい自分を見つけてあげてください。
いかがでしたか?志豊かなトビタテ生の意気込みはマガジンにて配信中!
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