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EKKYO.SUMMIT @ SENDAI DAY 2-3 2023.2.4~5 体験レポート

 トビタテ奨学生有志が運営する「EKKYO SUMMIT in 仙台」、1日目のtripのレポートに続き、2日目、3日目のSUMMITの様子をトビタテ事務局スタッフが体験レポートします!

オープニング

 朝の10時。前日のtripから参加し夜遅くまで語り合っていたひと、そして早起きして全国からスーツケースを転がしてきたひと…トビタテ生も、トビタテ生ではない方も、総勢126名のSUMMIT参加者が集結しました。受付ではPOAP(Proof of AttendanceProtocol)というイベントの参加記念となるNFTのバッジを発行。なんとこのEKKYO.SUMMTで146のPOAPが発行され、日本版では過去最高を記録しました。
 会場は東北大学様に青葉山新キャンパス 青葉山コモンズ。天井が高く、ガラス張りの開放的で美しい空間です。

 2日目のオープニングイベントの冒頭は、東北大学副学長(教育改革・国際戦略担当)で理学博士の山口昌弘教授がご挨拶されました。東北大学が大切にしている「アントレプレナーシップ」「グローバル」「震災復興」というキーワードをご紹介いただき、越境体験を求めて東北の地に集った参加者に温かいエールを送っていただきました。

学生への愛とユーモアが溢れる山口昌弘副学長

 その後、主催者の田中律羽さんから、2日間の流れについて説明がありました。「EKKYO SUMMIT in 仙台」誕生の経緯から、ひとつひとつの企画に込めたストーリーを丁寧に説明していただき、会場のワクワクが高まります。

プロジェクトチーフの田中律羽さんは、去年末にドイツ留学から帰国したばかり
驚くほど盛りだくさんなプログラムマップはこちら

 アイデアソン&広告ワークショップ

 オープニングのあとは、いよいよプログラムがスタート。
 「日本発のサーキュラーエコノミープロジェクトを考えよう」というアイデアソンのインプットが行われました。このアイデアソンを企画をしてくれたのは、トビタテ生として米国留学し、卒業後は海外進出をコンサルタントとしてベルリンで活躍する中嶋清楓さんです。サーキュラーエコノミーにまつわる課題や国内外のソリューションの先行事例を具体的に紹介していただきました。資源を使用して捨ててしまう直線型モデルから、いかに循環するモデルに移行できるかについて、2日間にわたって考え、SUMMITの最後にプレゼンをします。

 アイデアソンのインプットと併行して、英国留学を経て、現在は外資系広告会社でリサーチを担当するトビタテ生の中村梨華さんによる広告ワークショップとが展開されました。どちらかを選択して参加する形式です。

ランチタイムー食を繋ぐ弁当プロジェクト━

 その後のランチライムでは「食を繋ぐ弁当プロジェクト」として、仙台・東北の台所から特別なお弁当が提供されました。地元の生産者や飲食店の皆様のご協力により、シルクスイートという肉厚で薫り高い椎茸や、JAPAN XというJALファーストクラスで提供する豚肉など、地域の食材や食文化の魅力が詰まっています。お弁当をチャネルに、参加者と東北を繋ぐ、みんなにとって美味しい企画となっています。

東北の食材が盛りだくさんで、栄養もボリュームも満点のお弁当でエネルギー充填!

午後のコンテンツは「理系越境テック-ラボからトビダセ-」&越境カンファレンス

 午後のコンテンツとして、理系トビタテ生による「理系越境テック-ラボからトビダセ-」が開催されました。(アイデアソンと併行して展開)

まさに、文理のEKKYOを促すプログラム

 他分野の理系学生や文系学生、社会人が、未来の日本の姿を描き、技術進化と人々の生活の変化に想いを巡らせました。イタリアに留学中のトビタテ生からイランで今起きている社会課題についての問題意識のシェアがありました。

トビタテ14期生としてイタリアに留学中の猪口莉玖さん 時差で夜中の3時半・・・

 その後は、参加者全員がメイン会場に集い、主催者の越境HUBが毎月継続している対話の場「EKKYO.conference vol.7 」を開催しました。テーマは「宇宙への挑戦から考える-今地球に必要なこと、我々ができること」。

 テーマプレゼンターはトビタテ11期生の小仲美奈さん。東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻を修了後、JAXA勤務を経て現在は日本人女性で唯一のパリ天文台で務める宇宙研究者です。「 Forbes Japan U30 2022」に選出されています。

 小仲さんとの質疑応答の後は、宇宙とは私たちにとって何かについての対話を、以下のように、異なる切り口のグループを行き来しながら話し合いました。

同分野の方々とディスカッション

異分野の方々とディスカッション

同分野で意見をシェア

アウトプットとしての多視点報告

最後に、グループごとに多様な視点からのアウトプットとして、お互いの気づきをプレゼンしました。

各チームからの多視点報告・・・まさに多視点でした
Universe is not alternative.  という言葉は、参加者みんなの心に響きました

夜はEKKYO.Fes!美味しいカレーや音楽を満喫

 夜は会場を移動し、EKKYO.Fesを開催。ベルリンからゲストをお迎えしてNFT入門and座談会や藝大生やトビタテ生の若手アーティストとの対談、トビタテ生によるはちみつの食べ比べコーナーや東北の食材を使った「対話するカレー」Rummy Curryを提供いただきました。

3日目の朝は漆デザインワークでクリエイティブに

 そして最終日。3日目の朝は、英国留学をしたトビタテ生の中村梨華さんがプロデュースする、漆デザイン体験のワークショップが開かれました。漆でスプーンに自由にデザインを描き、自分だけの一品を創造します。日本の伝統文化に親しむこともグローバルリーダーにとって大切な学びです。

筆に着色された漆をとり、丁寧に柄を描いていきます

 こちらには、東北大学の外国人留学生も参加しました。ワークショップの解説やコミュニケーションが自然にバイリンガルで行われるのも、トビタテ生主催のイベントらしいところです。

ワークタイムが進むにつれ、皆、集中してモクモクとスプーンに向かっていました
赤と黄色の華やかなスプーン
干支ですね!
スプーンの内側の和柄の細かさに感動。
こちらは外国人留学生による作品。朱に白が映えます。

 その後、お楽しみのランチ。東北の食材を生かした点は昨日と同じですが、今日はフレンチテイストのお弁当でしした。野菜も多く、栄養バランスもボリュームも満点!

真ん中のハンバーグは仙台名物のJAPAN Xの豚さんを使ったハンバーグ。人気でした!

最終日の午後、ついにアイデアソンの結果発表!

 午後は、EKKYO HUBによるコミュニティアプリについての説明の後、2日間にわたる、サーキュラーエコノミーをテーマにしたアイデアソンのプレゼンテーションが行われました。会場参加者と外部審査員の皆様による厳正な審査により選ばれたのは「宮城オイスタープロジェクト」。宮城県特産の牡蠣を美食と温泉にフル活用した、オイスター尽くしの観光プランの提案です。審査委員のおひとりは「実現したら、私もぜひ参加したい」とコメントし、会場が盛り上がりました。

牡蠣を食べるだけでなく、貝殻も活用して入浴剤を作るという素材フル活用のアイデア

 最後に、3日間のイベントのダイジェストムービーが流れ、運営コアメンバーが参加者への御礼とメッセ―ジを語り、感動のフィナーレを迎えました。

学業や留学と両立しながら、半年間、準備を重ねてきた運営メンバーたち

 3日間、トビタテ生ならではのグローバルで多彩な視点が満載のコンテンツの運営、本当にお疲れ様でした。

 これからも、トビタテ事務局はトビタテコミュニティによる主体的なアクションであるEKKYO HUBの活動を応援してまいります。ぜひ、皆様もご注目ください。

最後まで残っていたメンバーで集合写真

 そして、自分もトビタテコミュニティの一員になりたい!という方は、「新・日本代表プログラム」高校生、大学生向けに奨学生を募集中ですので、ぜひエントリーお待ちしています。