フードロス0を目指して アメリカのフードバンクを学ぶ トビタテ奨学生【大学生等コース】の留学ビジョン
留学内容
アメリカのフードバンクでボランティアをし、日本との違いを学んでいます。フードバンクとは、お店や家庭で余った食料を集めて食事に困っている人に無償で提供している活動です。
高校生の頃からフードロスに興味があった私は、その解決方法としてのフードバンクにも関心を持っていました。しかし日本のフードバンクには寄付や資金不足などの課題が多くあり、まだまだ改善の余地があると考えていました。そこで私は、フードバンク発祥の地であるアメリカの発展したフードバンクの仕組みを学びたいと思いました。
私が滞在している町は、田舎でかなり小さいのにも関わらずフードバンクのような活動が10以上も存在しています。私は主に3つの団体でボランティアをし、それぞれの仕組みや課題を学びました。寄付された野菜や食品について話したり、利用者の人と会話したりとかけがえのない思い出も作ることができました。さらに、ボランティアは寄付された食べ物をもらうことができたので、スーパーにほとんど行かずに生活できました!
帰国後は、アメリカのフードバンクの運営形態が日本でも効果があるのかについて、研究していく予定です。
コロナ禍で留学準備をする上で感じたこと、心がけたこと
コロナ禍の留学で最も不安だったことは、直前まで渡航の可否がわからなかった点です。
私の場合は、留学ができなかった時は就職すると決めていたので、留学準備と並行しながらもしものために就職活動もしていました。今となってはなんでもないですが、当時はその不安定な状態が精神的不安になっていました。
規制が緩和されてきている現在でも、またいつ何が起こるかはわかりません。そのため、様々な事態を想定して準備をすることが大切だと思います。そして、必要だと思ったことは早めに行うこと。海外の対応は元から時間がかかりますが、コロナ禍の人員削減などでさらに時間がかかることもあります。
まとめると、「何事も早めに動く!」を私は心がけていました。
留学経験を生かして実現したい志
「小さな個々のフードバンクを支える大きなハブの存在」
これが、私が留学を通じて見つけた日本とアメリカのフードバンクの違いです。
このハブとなる大きなフードバンク団体は、自治体の支援を受けており全米規模の大きなスーパーとも密接に関わっているので、多くの食料を得ることができます。そしてそれらを管理し、適切な量をそれぞれのフードバンクに送ります。
日本にはまだこのような大規模な存在がありません。
一方で、フードバンクのビジネス化といえるような団体が、アメリカと同じように日本でも受け入れられるのかは疑問です。
そのため私は、帰国後の研究としてその実現可能性をデータとして算出したいと考えています。
意気込みをひとこと
「誰もが食を通じて幸せを感じることのできる世界」を実現できるような人になりたいです。
私は留学を通じて、日本では気づかなかったことを知ったり、大切な友人に出会うことができたりしました。金銭面や語学面など多くの不安があると思いますが、行かないで後悔するよりはそれらの困難をなんとか乗り越える方がいいと思います!
後輩のみなさんへのアドバイス
言語の壁に不安を抱えている人がいると思いますが、なんとかなります!
私は当初、間違ったらだめだと思って喋るのに時間がかかったり、うまく話せなかったりしました。しかし、だんだんと現地の人でも間違えてるし、それをだれも気にしていないことに気づきました。それ以降、英会話を楽しめるようになりました!
みんな優しいので話しをくみ取ってくれます。
わからない言葉は丁寧に教えてくれます。
間違えても笑いません。
言語の壁はなんとかなります!
いかがでしたか?
他にも、コロナ禍を乗り越えてトビタテ奨学生としてトビタち、留学生活を送っている若者の志と意気込みをマガジンにて配信中!
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