ミャンマー留学→リクルートに就職・国際交流シェアハウス「ASEAN HOUSE」を設立 佐々翔太郎さんの就活とキャリア
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ミャンマー留学→リクルートに就職・国際交流シェアハウス「ASEAN HOUSE」を設立 佐々翔太郎さんの就活とキャリア

佐々さんについて

就職先  :株式会社リクルート
併願業界 :IT関連のベンチャー企業を併願
出身大学 :中央大学法学部法律学科
留学先  :ミャンマー ヤンゴン
留学テーマ:ミャンマーで映像教育を普及させる。

「留学中に教育メディア事業で起業しましたが、その中で修羅場をいくつも経験したことで、誰を相手にも物怖じしない強さを得ました。現在はリクルートに勤務し「じゃらん」の広告営業や新規事業開発に携わる傍ら、東南アジア人と日本人が一緒に暮らすシェアハウス「ASEAN HOUSE」を運営しています。」

佐々さん1

中高時代に味わった挫折の日々。

中高時代は野球に熱中しました。とにかく甲子園に行きたい一心で練習に明け暮れましたが、思うような活躍はできず。夢が叶うことはありませんでした。その悔しさをばねに、高校生の時は大学受験に力を入れることに。東京大学を現役と浪人で2回受験しましたが、落ちてしまいました。

中央大学に進学。熱中できる何かを探していた。

中央大学に入学してからは大学でも熱中できる何かを探していたように思います。自分探しの意味も込めて東南アジアをたくさん旅行しました。特に、尊敬していた先輩がフィリピンに留学していたことがきっかけでフィリピンに興味を抱くようになり、短期留学も経験しました。
中高生の頃は甲子園や東大などで目立った活躍をすることだけが成功で、私の人生は挫折だらけだと勝手に決めつけていました。しかしフィリピンで肩書に囚われることなく人生を謳歌する人に出会い、視野が広がりました。なんだか無性に涙が出てきたことを覚えています。見えていた景色の色が鮮やかになった気がしました。

東南アジアには日本を好きだと言ってくれる人も多く親しみやすさを感じたこともあり、それ以降東南アジアに関心を寄せるようになりました。途上国の子供たちの教育支援を行うNPO法人e-Educationに出会ったのもちょうどその頃で、選考の果てにミャンマーのプロジェクトリーダーとして現地にあるパートナー会社の統括を任されることになりました。

留学中にミャンマーで起業。

幸いなことにトビタテ!にも採用されて大学4年生の時、大学を休学してミャンマーのヤンゴンに渡りました。現地では映像を活用した教育方法を強みとするe-Educationのパートナー会社であるFoster Education Foundationで日本本部とのやり取り、活動計画、人事などを担当しました。映像授業を普及させることが当初の目標でしたが、優秀な教師は既に見つかっていたため、私は主に公立学校に教師を紹介して映像のコンテンツを改変するというコンテンツディレクターのような役割を担っていました。

渡航後半年が経ち、日本から新任のスタッフがプロジェクトにやって来たタイミングで、私は自分がやりたいこと(=若者の勉強や夢へのモチベーションを向上させること)を実現するためe-Educationのプロジェクトを抜けて、Live the Dream Co., Ltd.というキャリア・進学メディア会社を立ち上げました。そこでは俳優・起業家・ITエンジニア・歌手など80人近くのロールモデルのインタビュー動画、500本近くのキャリア関連記事を制作。頻繁に5,000シェアされる人気コンテンツを次々に配信しました

佐々さん2

佐々さん3

スタッフを採用する際は新卒者も採用し、日本人2名、ミャンマー人7名の9名でチームを組みました。現地の新卒を雇ったのは、戦略です。ミャンマーでは即戦力が求められるため、新卒は市場で余りがち。教育さえ施せば化ける良質な「原石」を採用できたわけです。スタッフを雇用し始めると自然と責任が生まれ、彼らのためにも事業を成功させるのは義務だと考えるようになりました。有難いことに事業はその後波に乗り、2020年時点でFacebookのいいね数は100万に到達しています。

帰国後の就活で強みとなったのは、自分に自信が持てるようになったこと。

1年間の留学を終えて待っていたのが就活です。ミャンマーでの就職を考えなかったわけではないのですが、ミャンマーにいた頃はアウトプットが中心で接点がある業界も限られていたため、日系企業で職務経験を積む方が視野を広げられると考え、就活は日本で行いました。将来的には、日本で成功した事業をミャンマーなどの途上国でも手掛けたい、そのためには日本企業で新しい学びを得る必要があるという気持ちもありました。

就活で軸としたのがITです。これからの時代、ITで専門性を身に付けることは必須だと考え、中規模のいわゆるメガベンチャー企業を中心に受けました。リクルートは選考が進む過程で、クライアントのニーズを捉えて課題解決の仕方を学べる環境に魅力を感じるようになりました。

就活において強みとなったのは何よりも、自分に自信が持てるようになったことです。留学中に数々の修羅場を経験したことで、誰を相手にも物怖じしない強い心を得ました。また、選考過程においては留学中に身に付けた英語力やコミュニケーションスキルも評価されました。逆に留学したことのデメリットとしては、就活のスケジュール的に外資系企業を受けることができなかったことくらいです。就活を5年生の5月に終えると、卒業までの数か月間は再びミャンマーに渡り事業に携わり続けました。

リクルートで自分の拙い部分と向き合うことができた新人生活。

リクルートに就職して最初に任されたのは旅行誌「じゃらん」の広告営業です。品川や新横浜のホテルで営業活動を行い、1日に3回くらい商談していました。商談の場数を踏んだお陰で、自分の拙い部分と向き合うことができた1年半だったと思います。「社会に何か変化を起こしたい」と熱い気持ちを持っている同期が多いのもリクルートの魅力の一つです。10月からはじゃらん内の新規事業立ち上げメンバーになりました。

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現在の仕事においても、留学で得た「何が来ても動じない強い心」が生きていると感じています。途上国では、日本では考えられないようなハプニングが多々起こります。例えば、一緒に働いていた社員にいきなりボイコットされ、殺人予告までされてしまったりしました。とんでもないことが起きても冷静に対処してきた経験から、職場でハプニングに見舞われたり、上司に怒られることがあっても堂々としていられるのだと思います。

外国人が暮らしやすい社会を創るためのシェアハウスASEAN HOUSEを設立。

人口減少が著しい日本において、解決策のひとつとなり得る存在、外国人労働者。日本で日本人だけが働いてもGDPは維持できず、もっと豊かな国になっていくためには彼らと共栄することが必須だと思います。日本の生活に馴染むことができない外国人の方が、プライベートの時間で日本人と交流し相互に理解を深められる場所があれば、少しでも状況は改善するのではないかという想いで、東南アジア人と日本人が暮らすシェアハウスASEAN HOUSEを東京都中野区にオープンしました。

中野の1号店では外国人に直接to Cで賃貸していますが、2号店からは外国人を雇用する企業にto Bで貸し出し、その他のサービス(携帯や電気水道などの契約代行、地域との交流イベントの実施、メンタルカウンセリング・日本語講座など)と共に提供していこうと考えています。更なる事業拡大に向け、今年はCAMPFIREクラウドファンディングで208万円の資金調達にも成功しました。

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私の目標は、「ビジネスの力で人の生活を変えること」です。ミャンマーで起業した経験から、雇用が生みだす事が国際協力にも繋がるということを実感しました。まずは今身の回りにいる15人の従業員とその家族を幸せにしたい、将来的には1兆円企業を創って日本のみならず途上国に住む人々も幸せにしたいと考えています。在籍しているリクルートではまずは一通り事業経営について学び、自らの手で何かを創る経験を積みたいです。

佐々さんの就活タイムライン

佐々さんスケジュール

こちらが佐々さんの就活タイムラインです。学部4年次に休学して留学し、途中で起業しました。帰国後は就活を終えてから卒業までの間再びヤンゴンに渡り、立ち上げた事業に関与しています。

語学について

高校生の頃は英語を話している人のことが嫌いでした(笑)
最初にミャンマーに渡った時のTOEICの点数は700点くらいでしたが、留学後は890点まで伸びました。

佐々さんからのメッセージ

コロナ禍だからこそできることがあると思います。とにかくオンラインでできることに100%の力を注ぎましょう。私もASEAN HOUSEの仕事を、オンラインでできる範囲で続けています。今は仕込みの期間だと前向きにとらえて、あらゆるジャンルの本を読むなど、有意義な時間の過ごし方をすることで将来が変わってくると思います。

佐々さんの留学についてもっと知りたい人へ
トビタテ!留学JAPAN公式ホームページで公開されている留学大図鑑から体験談を読むことができます。
※留学大図鑑とは…海外にトビタった経験を持つ1757人(2021年2月現在)の留学体験談をもとに、計画の立て方や課題の解決方法を検索できるサイトです。留学を検討している人は是非活用してみてください!

文部科学省が展開する官民協働の海外留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。リアルな留学体験談や、留学に関する相談&回答など、留学準備に役立つ情報を発信していきます。