人事インタビューVol.1 日本電気株式会社さま
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人事インタビューVol.1 日本電気株式会社さま

トビタテ!留学JAPAN【公式note】

文部科学省が官民協働で日本の若者の留学を応援し、グローバル時代に活躍できる人材を育成する「トビタテ!留学JAPAN」。
トビタテを御支援いただいている企業の人事の皆さまに、これから求められる人材像について、大学生がインタビューするシリーズ企画です。


「NEC」国内企業の急速な変革


海外経験豊かな2人の人事に聞く
「留学することがいいことではない」 

留学するだけじゃない。 NEC人事の求める人材とは?

テクノロジーで多角的に世界をリードし続ける日本電気(以下、NEC)。今回は、そんな世界の第一線を行くNECの人事のお二人を取材し、留学人材の活躍やこれからの時代の採用についてお伺いしました。なんと取材を受けていただいたお二人は学生時代に海外で生活されていたそう。それぞれ興味深いバックグラウンドを交えてお話しいただきました。

お話をお伺いした方
NEC 人材組織開発部
タレント・アクイジション
山岸真弓さま、石田雄一郎さま

インタビュアー
慶應義塾大学 難波沙和、今田恭太
(トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム / #せかい部  OB)


ー本日はよろしくお願いいたします。まずはNECの事業内容について教えてください。

山岸さん:NECは自らの存在意義(Purpose)を「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会を実現する」と定義しており、テクノロジーによる社会全体の変革を目指しています。

NECの事業領域は「海底から宇宙まで」、多種多様な事業を展開しています。最近は、薬をドローンで遠方に届ける実証実験を航空会社さまと共同で行いました。その他、小惑星探査機「はやぶさ」や海底ケーブルにもNECの技術が使われています。皆さんの身近なところだと携帯電話のネットワークや顔認証技術でも貢献しています。

※はやぶさ...JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した小惑星探査機。

海底から宇宙まで
NECは、海底ケーブルから宇宙への研究開発まで幅広い事業を展開しています。


11万人のうち、約4万人が海外拠点で働いている


ー社会の縁の下の力もちなんですね。幅広い事業に取り組まれているNECですが、海外ではどのような事業をされていらっしゃるのでしょうか?

山岸さん:海外には2021年度現在50拠点ほどあり、それぞれの拠点でITを軸にした様々なサービスを提供しています。最近では官公庁にITサービスを提供するデンマークの企業を買収するなど、グローバルにも積極的に事業を展開しています。NECグループ全体で約11万人の社員がいますが、そのうち4万人近くが国外拠点で働いています


ー大学生も気になる、採用という部分についてお伺いをさせていただきたいと思います。留学経験者の採用、あるいは海外経験者の採用についてお聞かせください。

山岸さん:今年度、ファストトラックプログラムという取り組みを開始しました。新卒で入社された方々に短期間で様々なことを学んでもらい、その部門の次期リーダーとして育成するというプログラムです。短期間で次世代リーダーとして成長してもらう際に何が必要か考えたところ、日本国内だけじゃなく、グローバルな業務経験も必要だと判断しました。そこで、入社2~3年後には海外拠点でも業務をしてもらい、更に成長してもらうことを想定しています。その取り組みのひとつとして、今回ボストン・キャリアフォーラムに参加し、留学経験者を積極的に採用するということを始めました。

※ボストン・キャリアフォーラムとは...世界最大級の日英バイリンガルのための就職イベント。毎年外資系企業も含め100社以上の企業が、学生は3日間で合計8,000人以上が参加している。


留学することだけがいいこととは思わない。


ー海外経験を持つ人材、あるいは新卒の就活生に対して期待されていることをお伺いできますでしょうか?

山岸さん:単に、「留学する」ことだけが良いとは思っていないんです。やはり中身が大切です。慣れ親しんだところとは異なる環境に身を置き、言葉やカルチャーも価値観も異なる中で、いろいろな経験を積んで帰って来て下さることを期待しています。


出し惜しみせず言えるバックグラウンド


ー海外留学経験者が入社後活躍されているエピソード等があれば、ご教示ください。

石田さん:私個人も海外の大学を卒業したのですが、海外での学生生活で印象的だったのは、授業では、自分が何か発言しないとそこにいる意味がないんじゃないかと思うくらいの環境だったことです。そういう場でもまれた経験は、社会人になっても活きていると思います。また、NECは大きい企業なので、やはりいろんな人がいるんですよね。その人のバックグラウンドを理解しながら、どうやって接していいか自然と考えられるのは良い点だと思います。

これは海外とか関係ないとは思いますが、上司や同僚に対しても、そこまで気負わずに話せる。先輩や目上に対しても、「それは違うと思ったのですが、こういうアイディアもあるんじゃないですか」など、フランクに躊躇なく言えますね。


ー英語あるいは外国語能力のスキルについて、どの程度重視されているのか教えてください。

山岸さん:「ジョブ型採用」という言葉を耳にすることがあると思いますが、職務や役割に対して適切な人材を雇用・配属していくという、今後の中心になっていく考え方です。そのような環境の中で、一律に全員が英語を話す必要があるかというと、そうでもないと思っています。

TOEIC800取ったって喋れるかどうかってわかんないじゃないですか(笑)。言語はあくまでスキルの一つで、スキルとして身に付けるのは大切ですが、重要なのは行動です。言語スキルが行動というレベルで使われる事がキーだと思っています。


「グローバル人材」、もう古くないですか?


ーNECにおけるグローバル人材の定義について教えてください。

山岸さん:グローバル人材って、だいぶ前に流行った言葉ですよね(笑)。

私は小学校時代をオランダで、中学校時代をアメリカで過ごしました。社会人になってからはシンガポールに駐在してシンガポール、香港、上海、ソウル、シカゴの人事に携わりました。違う環境の中で働いてきた方の目線で世界を見ることで、今まで自分が見えていなかった文化や習慣に気づき、他人を理解し共感することを学んだと思っています。定義というほどではないですが、Think outside the boxのように既存の枠組みや考えだけにとらわれず、自分なりの創意工夫でいろいろなことを乗り越える力や、周りの人を巻き込んで何かを創りだす力は、どこでも通用するのではないでしょうか。

石田さん:留学だけが全てではないと思いますが、留学経験のある人はいろんなバラエティーがある、自然と視野が広がっている印象がありますね。だから、海外経験のある人は、グローバル人材っていう形で入ってくるのかなと思います。


ー留学を検討する際の懸念として、留年をせざるを得ないなど、人事担当者にネガティブなイメージを持たれることを心配する就活生が存在します。NECの場合、留学による留年についてはどのように捉えますでしょうか?

山岸さん:これは、私個人の考えですが、「人生100年」時代の現代で、留学する事で社会人になる時期が1年早かろうが遅かろうが、ほとんど影響がないと思っています。逆に言うと、若い時の留学経験はいい影響しかないと思う。柔軟な吸収力やキャリアの土台となる基礎能力を身に付ける、これは若い時ならではですよね。

就職は社会人のスタートであって、就職のタイミングではその後の事はわかりません。20代の経験が30代の財産になることもあります。環境変化が激しい今、どの年代でも常にいろいろなスキルを身に付けていかないといけないけど、環境に関わらず持ち運べる基礎能力「ポータブルスキル」を、留学を通じて身に付けていってほしいですね。


いろんな経験の人を採用することで、チームが強くなる。


ー山岸さんや石田さんの海外経験がお仕事に役立ったと思うエピソードがあれば、教えてください。

石田さん:私は高校を卒業してから海外に渡って、最初は英語が全然ダメだったのでESL(大学の語学コース)に入って、4年のところを5年かかって卒業しました。ただカレッジって本当にもう年齢関係なく、いろんな人が学びに来てるんですよ。子育てが終わって戻ってくるとか、学校を一度卒業したとか関係なくて。大学に通う時期そのものを、その後自分が何をしたいかによって決めているんですね。

日本に戻ってきて働いて、1社目から転職した理由にも、海外経験が影響していると思います。この先、何を一番大切に生活していきたいかと考えたときに、仕事はもちろん大事ですけども、やっぱりプライベートの部分もちゃんと充実させて尚且つ、自分の意志を持ってキャリアを歩みたいって思いました。そういった生き方の面でも、海外経験がすごく活きているのかなと思いますね。


山岸さん:多種多様な経験やバックグラウンドを持つ人を採用することで組織は強くなると思っています。性別・国籍・年齢、能力・経験・知識等、いろいろな考え方を重ね合わせると今までとは違ったアイディアがでてきますよね。

自分自身が幼少期から多国籍の中で育ってきたっていうこともあって、一人一人の考え方へのリスペクトをしつつ、意見を重ねる事でユニークなものができる実感があるので、タレントアクイジション(採用)チームでも多様性を大切にしています。メンバーそれぞれバックグラウンドが違うので、意見がぶつかる事もありますが、切磋琢磨し、チーム全員で良い結果が出せていると思います。NECの人事の改革を進めて行く上でも多様性はとても重要な事だと思っています。


ー最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

石田さん:私は入社時まではNECを「日本のお堅いハードウェアの会社」かなと思っていたんですけど、全然イメージと違い、柔軟な体質の企業になってきたと思います。今、スタートアップ企業やベンチャー企業に関心がある学生の方も多いと思います。実はNECでも、入ってそういうのをやりたいって言えば、やらせてくれる土壌があります。NECは大きな会社なので、いろんなキャリアの形成の仕方があるんです。企業の中でもいろんな(経歴の)チャレンジができるっていう面で、すごく魅力的な企業だと思います。そういう方にぜひ、NECに興味があれば、挑戦していただきたいです。

山岸さん:NECは今、本気で変わろうとしています。創立120年以上の企業が、変革していくのは容易ではありませんが、産休から戻ってきた社員から、1年経ったら別な会社のようだという声が実際にあったように、短期間でどんどん変わっています。会社のトランスフォーメーションが進められている中、NECの一員として働く事はプライスレスだと感じています。

会社として、今が一番面白い!

ぜひ若い皆さんにも、一緒に変革を促していくメンバーになってほしいですね。


創立122年という長い歴史を持つNEC。伝統を大切にしつつも新たな風としてグローバル化を含む、さまざまな革新に取り組まれていることがわかりました。取材をしている中でも、人事のお二人のグローバル化への変革に対する前向きな姿勢が印象的でした。今回の取材が、みなさまの海外体験を後押しするもの、留学後のキャリアイメージにつながるものであれば幸いです。(今田)

みんなにも読んでほしいですか?

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