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「地域独自の文化を活かした持続可能都市」の実現を目指す in France ~コロナ禍留学リアル体験談~

山口 玲菜さん YAMAGUCHI Rena
大学名(国):リヨン国立建築大学(フランス)
留学期間  : 2020年9月〜2022年8月
留学内容  :都市に関する複眼的思考、文化・自然遺産の保存活用の学修と実践活動
1)都市に関する複眼的思考の習得/都市における文化・自然遺産の保存活用の学修
都市に関する複眼的思考を養うことを目的として、社会学、人類学、考古学、政治学など、あらゆる分野から都市について学んでいます。加えて、フランスにおける文化・自然遺産の保存活用について、「継承されるべきこと・もの」を意味する「patrimoine」をキーワードに、都市計画学的視点から学修しています。

2) 実践活動
他専攻の学生らとのプロジェクト型授業、2年後期には長期インターンシップが必修となっています。インターン先としては、文化遺産の保存活用に携わる市役所の部署や関連団体を検討しています。ここでは、1)で得た知見を自分の中に落とし込むことを目的としています。

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コロナ禍の留学で大変なことは?
大学内の図書館やコピー機、カフェの利用が制限されて不便な上、授業がほぼ全てオンラインで実施されるので他学生と交流する機会にあまり恵まれず、モチベーションの維持を難しく思うことがあります。朝5時半に起きて勉強したり、ヨガをして心のバランスを保ったり、日仏の友達と積極的に連絡を取ったりして、気持ちを前向きに持つように工夫しています。

逆に、コロナ禍でもリアル留学してよかったことはありますか?
コロナの影響で、「どう生きるか、何を大切にして生きるか」が、国、まち、個人それぞれの単位で大きく変わりつつあることを強く感じます。また、これまで表立っていなかった都市問題が、コロナをきっかけに浮き彫りになったこともありました。そうした過渡期に現地で都市について学んでいることは、将来に通ずる大切な経験値になると考えています。

将来のビジョンは?
将来は都市計画の実践や研究活動を通して、「地域独自の文化を活かした持続可能都市」づくりに貢献したいです。将来の世代に何を、どのように受け継いでいくべきかを考えながら、文化という視点から「まち」が「まち」であり続けるために尽力したく考えています。

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渡航しての留学を検討している方へのアドバイス
コロナ禍で人との関わりが減ってしまったことは確かですが、こうした状況だからこそ、互いに助け合ったり、思いやったりする機会に恵まれ、あたたかい気持ちになることも多くあります。また、上記したように、コロナ禍の留学だからこその学びもあります。自分の心身と真摯に向き合う、一人になりすぎないよう周りとの関係を大切にする、そして何より「留学を楽しむ心」を忘れずに、ぜひトビタッてみてください!

みんなにも読んでほしいですか?

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