ドイツ留学→ディー・エヌ・エーに就職 渡邉洸さんの就活とキャリア
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ドイツ留学→ディー・エヌ・エーに就職 渡邉洸さんの就活とキャリア

渡邉さんについて

就職先  :株式会社ディー・エヌ・エー
併願業界 :IT業界、省庁
出身大学 :奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科修了
出身地  :広島県広島市
留学先  :ドイツ カイザースラウテルン工科大学
留学テーマ:ドイツの人工知能研究所で最先端の研究に携わる!

「修士2年生の時にドイツのカイザースラウテルンに留学し、人工知能分野で最先端の研究に携わりました。帰国後は博士課程に進むか迷った末に、DeNAに就職し、現在はエンジニアとして勤務しています。将来は世界を股にかけて活躍の場を広げながら、やりたいと思ったことに常に挑戦できる自分でありたいと思っています。」

渡邉さん プロフィール

初めての異文化交流経験は小学校3年生の時

 小学校3年生の時、父の仕事の関係でタイのバンコクに渡り、インターナショナルスクールに通いました。英語が一切できない中での海外移住。学校に行けば英語ができないことを理由にいじめを受けました。クラスメイトからお昼ご飯代を貸して欲しいと言われ、毎日貸していたのですが、お金が返ってくることはなく、今思えば「貸して」ではなく「ちょうだい」と、ただお金を巻き取られていたのだと思います。子供なりに窮屈な思いをしていたところ、担任の先生がその様子を見て英語の補講授業を開いてくださり、そのお陰で徐々に英語を話せるようになりました。こうして振り返って見ると、タイで過ごした時間はその後の人生の可能性を広げるきっかけになったと自覚しています。

高校生活は北京で暮らす

 その後日本に一時帰国しましたが、中学生の時、またも父の仕事の都合で今度は中国の北京に移住しました。この時もインターナショナルスクールに通うことになり、授業は全て英語でしたが、タイにいた頃に苦労して英語を身に付けたお陰で言語に苦労することはありませんでした。そのためプライベートの時間に中国語の塾に通い、中国語も学びました。タイで通った学校で下級生の英語の先生がNBAのバスケットボール選手だったことがきっかけでバスケットボールにハマり、北京でもバスケットボールを通して友達と仲良くなりました。

就職するか、博士課程に進むか迷いDeNAに就職

 大学院の修士課程では情報科学を専攻し、修士1年目の時に就職活動を行いました。本当は博士課程に行くか迷いました。海外、特にドイツでは報酬を頂きながら研究できる環境が整っていて、海外進学を魅力的に感じていたのも事実です。それでも、アカデミック分野にいると、周囲の人からビジネスを学ぶことができず、研究を頑張れば頑張るほど「これが将来何になるのかな」という気持ちを抱くこともありました。ビジネスを学んでみたいという思いが強くなったことに加え、海外だと日本とは生活様式が異なる中で研究へフルコミットしなくてはいけないので、まずは日本で経済基盤を作ってから海外にチャレンジしようと決めました。
 就活中は父の職場である省庁でも広報業務のインターンシップを行いましたが、自分がやってみたいことを実現するため軸はIT業界に絞りました。インターネット関連サービスを中心に展開する企業でインターンシップを行い、会社で使うプログラミングスキルを学ぶ傍ら応募したのがDeNAです。
 DeNAに魅力を感じるようになったのは、会社の創業者である南場智子さんの著書『不格好経営』を読んで創業者の思想に感銘を受けたこと、面接で「日本から世界を盛り上げたい」と言ったら真摯にその気持ちを聞いてくれたためです。その後、会社説明会で実際に南場さんにお会いする機会があった際に、ただならぬエネルギーを肌身で感じてDeNAへの就職を決意しました。どのような職場でもそこで働く人との熱量が合うかどうかは重要なポイントだと思います。

渡邉さん1

南場さんと1on1

最先端の研究に携わるためドイツに留学

 修士1年目に就活を終え、2年目になった瞬間にトビタテ!の留学制度を活用してドイツに留学しました。留学の目的として掲げたのが、これまで移住経験があったアジア以外の国に住み価値観を広げること、人工知能の研究で最先端をいく「ドイツ人工知能研究所(DFKI)」で知見を深めることです。留学前には住居探しで苦労しました。現地の大家さんからの返信が遅かったり、連絡が途絶えたりすることもあったので、日本とドイツ間で契約を結んでもどこか疑心暗鬼でした。

論文が評価されシンガポールにも渡った

 留学中は英語で研究を行いました。インドから来た研究者も多くグローバルな環境で、毎日が刺激的でした。留学で必ず何かしらの成果を残したいと考え、UbiCompというUbiquitous Computing分野の学会にも論文を提出しました。その結果、選考を通過してシンガポールで開催された学会発表に参加できることになりました。日本に帰国する予定の1週間前にシンガポールで研究成果を発表し、一度ドイツに戻ってから日本に帰国しました。
 プライベートの時間はとにかく楽しむことを大事にしていて、友達からの誘いは一度も断らず、色々な場所に足を運びました。そのお陰でたくさんの出会いに恵まれたと思います。

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日本の教授と研究所所長

 留学中に困ったこととしては食生活が挙げられます。日本食が大好きなので、自炊でもカバーするのは難しく、ご飯一つで心の余裕がなくなることを実感しました。ドイツ料理も美味しかったのですが、圧倒的にパンより米派で、帰国する頃には大丈夫になっていましたが、当分慣れませんでした。

想像していた以上に自由度が高いDeNAでの社会人生活

 帰国後は予定通りDeNAに就職し、エンジニアとして勤務しています。DeNAでの社会人生活は入社前に想像していた以上に自由度が高く、就職をして良かったなとつくづく実感しています。

渡邉さん3

仲良い先輩・同期・後輩

 DeNAは副業を認めていて、柔軟性が高い会社で働きたいという僕の欲求も満たしてくれています。実際、僕もアプリの開発を教える仕事やベンチャー企業の開発をお手伝いする仕事を副業として行っています。今はエンジニアとして技能を磨いていますが、そのうち英語スキルとも掛け算して可能性を広げたいと考えています。副業をすると本業が疎かになる印象を抱くかもしれませんが、実は本業のパフォーマンス能力は上がることが社内の意識調査でも報告されています。会社の先輩・同期・後輩でも副業をしている人はいらっしゃいます。限られた時間の中で高い成果を出そうと集中することで短期集中型になるのだと思います。その結果、社員のパフォーマンスが向上するそうです。また、本業に詰まっている時などに、副業の業務をすることは良い息抜きにもなっています。

渡邉さん2

海外好きの会を企画

やりたいと思ったことに挑戦できる自分でありたい

 DeNAで充実した日々を送らせてもらっていますが、研究したいという思いが払しょくされた訳ではありません。ドイツ留学でお世話になった研究室の先生から、研究予算を確保して受け入れ態勢ができたとの話を聞き、将来はドイツの大学院に進学したり、転職したり、兼業したりしながらやりたいと思ったことに挑戦できる自分でありたいと考えています。また海外で住むところを探すなど、困難は伴いますが、既に海外にいるトビタテ生もいるので、彼らとコミュニケーションとりながら上手くやっていこうと思います。トビタテ!での留学経験を通してチャレンジすることに貪欲になりました。日本での当たり前が海外では通用しないことを痛感したので、これから先の人生でも自分らしいやり方で視野を広げていきたいです。

就活タイムライン

渡邉さん タイムライン

 こちらが渡邉さんの就職タイムラインです。修士1年目の夏に就活を始め、IT業界を中心にいくつかのインターンに参加しました。1月にはDeNAを始めとする会社から内定を得て就活を終えたそうです。その後修士2年目が始まってすぐドイツに渡り、1学期間をカイザースラウテルン工科大学で過ごし、帰国してからDeNAに就職しました。

渡邉さんからのメッセージ

失敗しても失うものはないので留学は確実にしたほうが良いです!でも理由が最低でも一個はないと心が折れてしまうとは思います。僕の場合は、2度のアジア在住経験から、ヨーロッパの世界をみて視野を広げたいという目標がありました。ソーセージ食べたい!くらいの理由でも良いので、自分の中でモチベーションとなる目的を持って行った方が良いと思います。トビタテ!を受けるのであれば、細かい計画書を書く上で留学の目的を必然的に考えるので問題ないとは思いますが(笑) そして、留学中は自分と向き合う時間が大切です。現地では新しい出会いが増えるからこそ、自分と向き合う一人の時間を意識的に作ったら良いと思います。コロナウイルス感染拡大の影響で動きづらい現状ですが、例えばビデオチャットで現地の教授との1on1があるなら、さらに広げて、同じ研究室の誰かと1on1してみるなど、自分から能動的に動いてみてください。

渡邉さんの留学についてもっと知りたい人へ

トビタテ!留学JAPAN公式ホームページで公開されている留学大図鑑から体験談を読むことができます。
※留学大図鑑とは…海外にトビタった経験を持つ1757人(2021年2月現在)の留学体験談をもとに、計画の立て方や課題の解決方法を検索できるサイトです。留学を検討している人は是非活用してみてください!

文部科学省が展開する官民協働の海外留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。リアルな留学体験談や、留学に関する相談&回答など、留学準備に役立つ情報を発信していきます。