授業は朝7:00開始!? 日本とは違ったインドネシアの授業で刺激ある毎日~コロナ禍の留学リアル体験談~
神山果歩 Kaho Kamiyama
所属大学:宮崎公立大学人文学部国際文化学科
オンライン留学先(国):Universitas Brawijaya(インドネシア)
留学期間:2021年2月~2021年6月
留学内容:インドネシアBrawijaya大学にて、観光や人類学を学んだ。
留学をしようと思ったきっかけは?
そもそものきっかけは大学の先生の提案でインドネシアに短期留学したことです。そこで多文化共生の環境と、新興国という発展の最中にあって活発でエネルギッシュな人々の姿に惹かれ、もっと深く関わりたいと思うようになりました。またインドネシアはムスリムの人口が9割近くなのですが、自分のイメージと現地で知り合ったムスリムがかなり違っていたのも衝撃で、留学してもっと知りたいと思ったのもきっかけの一つです。
オンライン留学で、具体的にどんなことを学びましたか?大変だったことは?
1つめに、学習への取り組み方の違いを学びました。大学の授業は朝の7時から始まると言うのが最初の驚きでした。しかし朝イチの授業は基本30分遅れて始まるし、予定の内容が終われば授業は早めに終わります。そうかと思えば録画の授業を見た後はメッセージアプリの授業のグループでみんな長文を送って議論をする。そんな風に今まで私が受けていた大学の授業とは違う点が多くあり、面白かったり興味深かったりしました。
留学で学んだことの2つめは、自分にどんなものが足りていないかということです。具体的には、自分を律する力が欠けていることを認識できました。現地での留学だと色んな面で色んな人にサポートしてもらうことができるし、座学以外の活動や遊びもたくさんあるはず。でもオンラインの座学では、それらはほぼありません。座学を一人日本で受ける、そんな環境でどうやって自分を律してモチベーションを高めるのかが、学びでもあり一番大変だったことでもあります。
逆に、オンライン留学ならではの良かった点があれば教えてください。
まずは大前提ですが、新型コロナウイルス感染症にかからずに元気でいること!もし現地に行っていたら、多分色んな場所に行きたくなって会う人数も多くなって、感染の可能性は今の何倍にもなっていたと思います。また今年の春に卒業した同級生の卒業式に生で参加できたこと。留学でインドネシアに行っていたら叶わなかったことかもしれません。授業と日本での日常生活の両立は大変ではありましたが、大きなメリットもありました。そしてビザの取得や住居トラブルなどを経験しておらずスムーズに留学にこぎ着けたのもある意味では良かったのかもしれません。
将来のビジョンは?
計画していたことがすべて消化できたわけではないので、コロナ禍が収まったら是非またインドネシアに行って勉強をしたいと思っています。そして将来的には、日本に不足している多文化共生の観点を広めてより活発な社会にしていきたいと考えています。
オンライン留学を考えている方にアドバイスお願いします。
オンライン留学は現地に渡航しての留学というよりも、普通の大学の講義を受けるのに似ているように思います。そのため現地留学のスタンスでオンライン留学だけに全力を注ぐのはなかなかキツイです。なので、留学以外にある種の逃げ道を作ることをおすすめします。ちゃんと休憩するのはもちろん、同じ目的の友だちを作るとかストレス解消法を実践するとか、留学の他にモチベーションを高められる目標を立てるとかによって、オンラインでの学習でもポジティブに気持ちを保って取り組めると思います。