食事・住居付き受け入れ機関でデンマーク留学
海外留学には興味はあるけれど、円安や通っている大学の学費負担を考えると、留学費用面で諦めかけている学生さんやご家庭は多くあるようです。
ここでは、留学先や現地の生活費などをうまく工夫して留学を実行した先輩の例をご紹介します。
岡野蒼 さん
東京学芸大学 在籍
留学先:デンマーク
POINT!
・食費と宿泊費を含む機関での留学
・留学が決まったら貯金を始める
・セカンドハンドでおしゃれに節約
留学期間
2023年8月~2024年3月まで
※トビタテ!留学JAPAN「新・日本代表プログラム」(大学生等対象)
第15期生
留学先
フォルケホイスコーレ留学(international people’s college)
エフタスコーレボランティア(Workaway を利用)
留学目的
子ども達がやりたいことを見つけ、追究できる対話的・探究型の学びの場をつくるために、デンマークの探究学習、対話型の学習を学ぶことが目的
【留学費用概算】(学費納入総額、住居費、生活費)
■学費・食費・住居費 計約68万円 (支払い時は1DKK=19.57円)
※InternationalPeople's College(学費、食費、滞在費、Administration Fee、VISA手続き費)
■生活費 月約2万円
※消耗品や娯楽代
■その他費用
・Workaway登録費44$/年 (食費、滞在費 0円)
・渡航費 約13万円
・保険 約10万円
⇒総費用見込み 約107万円(約8ヶ月)
★返済不要の奨学金:計約203万円受給予定
・トビタテ!留学JAPAN「新・日本代表プログラム」約153万円(受給予定)
・「埼玉発世界行き はばたけ!女性応援奨学金」50万円
8カ月で全費用で約100万円というと高いように感じますが、日本で一人暮らしをしながら国立大学に通うのとほとんど変わらない金額です。
※国立大学学費:4-7月と10-2月の9ヶ月で約54万円、一人暮らし家賃が月約6万円+生活費で計算。
ただ現地では外食はランチでも2-3000円はかかるのでかなり高めに感じます。
留学を考えるうえでどんな経済的な制約がありましたか?
留学費用は自己負担、家族負担なしで、大学1、2年生の頃は部活に打ち込んでいたため、アルバイトをしても部費等に使い貯金がほとんどない状態でした。
どのように費用を工夫しましたか
留学前の準備
留学を決めた年の10月(留学前年)から本格的に貯金を始めました。
現地の住居の工夫
デンマークに留学している人は家賃で月10万円を超すという人が多くいたので、私は生活費がかからないところを選んだということが一番費用を抑えることにつながりました。
■Workaway の利用
ボランティアをする代わりに、食と滞在先を無料で提供してくれるシステムです。ボランティアをしたい人と働き手を求めているホストのマッチングサービスのようなものです。
デンマークだけでなく、色々な国にホストがいます。農村の募集が多いので、農業関連の留学をする人に特に知ってもらいたい制度です。私の留学先のように、フリースクールのような学校やNPOがホストになっていることもあるので、費用を減らしたい人にはぜひ検討してほしいです。
■フォルケホイスコーレの利用
フォルケホイスコーレは北欧独自の教育機関で、学費として納める金額に、食費と宿泊費が含まれているので、生活費はほとんどかかっていません。教育がテーマなので、滞在しながら近隣の学校への見学をお願いすることで自分のテーマについても深めつつ、フォルケホイスコーレの生活の中でも学ぶことができています。
セカンドハンドやハンドメイド文化で楽しむ
デンマークはセカンドハンド文化が浸透しており、セカンドハンドショップの利用により思っていたよりも服等にもお金がかかりません。特に冬は日が短く室内にいる時間が長いので、日本に比べるとかなりハンドメイド文化が浸透しているように感じます。
地元の方はセーターを自分で編んでいて、学校見学に行くと授業中にも編んでいる子がいました。私自身も現地で帽子と靴下を編みました。
デンマーク人はパーティーの時以外は、シンプルなものやハンドメイドのものを利用されている方が多いような気がしているので、服装にそこまでお金をかけなくても生活を楽しめるというのは良い点かもしれません!
早めの予約で現地での費用を削減
事前に予定が決まっている場合は事前にアプリでチケットを購入することで電車に半額で乗れるので、どこかに行く予定がある際は事前に決めるようにしています。
メッセージ
留学費用だけみて考えるのではなく、今の自分の生活と比べてどれくらいお金がかかるのかを考えるのが良いと思います。
また、ボランティア活動などは特に、エージェントを利用するのが一番簡単だとは思いますが、お金の面を考えると、自分で一から計画を立てた方が安くすむと思うので、workawayやそれに似たサービスのサイトを探すのをお勧めします!
※費用などは、留学当時のものです。