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早い時期に選定して費用抑えたタイ留学

海外留学には興味はあるけれど、円安や通っている大学の学費負担を考えると、留学費用面で諦めかけている学生さんやご家庭は多くあるようです。
ここでは、留学先や現地の生活費などをうまく工夫して留学を実行した先輩の例をご紹介します。

鈴木愛佳 さん
筑波大学大学院 在籍
留学先:タイ王国​

POINT! 
・留学先を早く決めて、コツコツ貯金
・安く現地でできることを選択
・奨学金を複数応募

留学期間 
2023年8月1日から1年間
※トビタテ!留学JAPAN「新・日本代表プログラム」(大学生等対象)
第15期生 
留学先 
チュラロンコン大学 専門 ジェンダーとスポーツ
留学目的 
卒業単位である海外インターンシップの単位取得、日本と異なるジェンダー文化の実践的な学びをする、修士論文データの取得(「ゲイとトランス女性の運動モチベーションについて」)、語学

【留学費用概算】(学費納入総額、住居費、生活費)

■学費:無し  ※日本の在籍大学への授業料は約510,000円
■住居水道光熱費:月約40,000円
■生活費:月約60,000円強

⇒総費用見込み 約1,700,000円(約1年間)

★返済不要の奨学金:計約1,590,000円受給予定
・トビタテ!留学JAPAN「新・日本代表プログラム」約1,590,000円(受給予定)

留学を考えるうえでどんな経済的な制約がありましたか?

親に修士課程の学費、生活費は全て自分でまかなうと言って進学している(日本では仕送り月25,000円でしたが、留学中の仕送りは無しでした)ので、圧倒的に金銭面の制約がありました。留学のため卒業が1年延びることも関係しています。

どのように費用を工夫しましたか

留学前の準備

早くに留学先を絞る
かなり早い段階で行き先をタイに絞りました。 1番はタイが好きなことではありましたが、留学費用が安い理由は留学先を早くに絞って準備したためです。留学先を絞ったタイミングに限らず、早期に「東南アジア」に絞ったのはかなり大きかったと思っています。ジェンダーのことを勉強するためにいわゆる欧州のジェンダー先進国に行くという選択肢もありましたし、実際その様な内容で留学を目指しているというような相談もいくつか拝見しました。ただ予算と相談して、無理に物価の高い国に行って何かを学ぼうとする必要はないと思っています。私の場合現実的に考えて日本より物価の高い国に行く場合、奨学金に落ちたら、留学そのものを断念せざるを得ない状態だったため早期に行き先に見切りを付けました。後進国とされている国にいったとしても、そこで努力している団体に入り込めば学ぶことはあるはずです。逆もしかりでどれだけキラキラした文化を持つ先進国に行ったからと言って学びたいことが必ず学べるとは限りません。何を学ぶにしてもお金の不安があるのであれば尚更、渡航地域の視野を広げて考えることをおすすめします。
貯金をする

留学前から、学費とスマホ料金以外の出費は自分で払っていたので、かなりずっと節約志向ではありました。ルームシェアをして、自炊は常にやっており、アルバイトも大学4年間毎年扶養ギリギリまで働いていた、という前提のもとで、留学を意識してからは学部卒業前に約30万円お金を貯めました。

交換留学制度や複数の奨学金応募で安心

交換留学制度を利用しました。留学中も授業料等減免制度の申し込みができますし、国立なので海外の大学より安かったです。
奨学金に関しては、給付型奨学金に3つほど応募しました。トビタテ以外にも受かりましたが、そちらは併用不可のものだったために辞退しました。奨学金の多くは併願できますが、併用を許可してくれるものは少ないので、併用できる奨学金も視野に入れて探すとよいと思います。
※トビタテの奨学金は、支給額の条件を満たせば併用可能です。

住居費について

留学生用の綺麗な寮ではなく、現地のアパートをなんとかして借りました(月12,000円程の削減です)。
また、私の渡航のタイミングで帰国する先輩に電子レンジなどを譲ってもらいました。

現地でできることの選択

学校では指定されていなかったのですが、外務省のサイトで推奨されていたワクチンを現地で打ちました。バンコクのワクチンの費用は日本の3分の1くらいの値段でした。日本ではデング熱ワクチンは受けられる場所が限られているのですが、タイだと簡単に受けられるなども現地特有の状況もあり、留学後知りました。
私がいつも使っている病院は、日系企業などが多く進出している地域にあるのですが、日本人通訳常駐で医師の方も英語が使え、8時から20時まで予約なしでほぼすべての科で診療が受けられました。それに加えてキャッシュレスサービスが使えて、病院が直接保険会社に請求ができるため、大金を建て替えずに済むのも魅力です。むしろ日本の病院より便利で、日本語の通じる薬局もありました。
自分の加入している保険会社が、どの病院であればキャッシュレスが使えるのかは事前に確認した方が良いと思います。

その他

海外保険は自分には不要な内容を入れないものに減らしました。約100,000円の削減です。
ただ、普段の医療には全く不満はないですが、私の保険は私が死亡した場合の保険金が100万円しか下りない保険です。民間のものだと1億円、最低でも5000万円くらいは相場だと思います。縁起でもないですが、死体輸送費はたいてい保険適応外になるので、それであれば死んだときに高額をもらう必要はないと割り切っています。タイは交通事故が本当に多いですし、実際タイで事故に遭い亡くなった留学生の話も聞いたことがあるので、今後も気を付けて生活しようと思います。


コムローイ祭り

メッセージ

留学ももちろん良いですが留学以外にも海外に出る手段はたくさんあるので、視点を広く持ってぜひ情報を集めるところからトライして欲しいです!

ブログも見てくださいね。
Neo English Presents (wordpress.com)


アンバサダー活動


※費用などは、留学当時のものです。