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模擬留学イベントレポート テーマ「経済学・ゲーム理論」

NPO法人 留学フェローシップとのコラボ企画!
海外大学で学ぶ先輩たちが、海外らしいテーマの授業を英語で行う、模擬留学イベント。日本語解説付きです!リアルな留学体験についても語ります。

2021年5月30日
テーマは、「経済学 ゲーム理論」

今回の講師は、安達涼さん

プロフィール
兵庫県出身、東京・チュニジア・ベトナム育ちOberlin College オーバリン大学 (アメリカ オハイオ州)在学中数学・経済学専攻 教育学副専攻教育経済、言語教育、数学と文化リテラシーの関係などに興味を持つ

大学について
Oberlin College オーバリン大学(米)
オハイオ州/オーバリン
1883年創立。1853年に全米で初めて黒人学生の受け入れや、1837年には女性への学位の授与を行うなど、先進的な教育で知られている。
学生数は2900人ほど、内約600人は音楽院、150人は音楽院とリベラルアーツカレッジの両方に所属し、5年で学位を2つ取得する。

選んだ理由

1.日本人向けの奨学金がある
2.音楽院を併設していて芸術面が強い
3.小さい大学のため、教授との距離が近い

Class Agenda

What is Economics? 経済学とは?
What is Game Theory? ゲーム理論とは?
Game Theory Example1 ゲーム理論 例1
Game Theory Example2 ゲーム理論 例2
Game Theory and Economics ゲーム理論と経済学の関係性
My Interest in Economics 安達さんが学ばれている経済学について
The Value of a Liberal Arts Education リベラルアーツ教育の魅力

経済学は、マクロ経済学とミクロ経済学に分かれている。
マクロ:どのように国としてお金が動いているのか
ミクロ:もっと小さい話で、商品の値段や教育などの経済について
ゲーム理論:2人・2つ以上の人・グループ

囚人のジレンマ
相手が何を選ぶかは予想せず、一人一人見ていきます。
例えば囚人Aの場合・囚人Bの場合でそれぞれ見ていきます。
お互いが何を選択するかわからない場合、白状するのが一番良い選択。相手が何を選択しても、自分にとって一番良い選択が一つしかない場合、その選択肢を支配戦略(Dominant Strategy)という。

ゲーム理論について
・協力するか、しないか
ゲームに参加している人・グループが話し合いをできるかできないか
・同時に行動するか、しないかRepeated vs Sequential Games

ゲーム理論から学べること:相手の立場に立って、自分が何をするべきなのかを考える!経済学はお金だけではない!金融や銀行に興味があるわけではなく、でもとても楽しく学べているので、経済学は難しそうだなと思っている人にも興味を持ってもらえればなと思います。

オーバリン大学に入学して一番よかったと思うことは?

コミュニティですね。教授も学生もなんですけど、教授はアメリカの小さいリベラルアーツ大学で、入学時から教授が一人一人アドバイザーがついて、授業が始まる前からいろんな相談ができ、少人数の授業でどんどん仲良くなれます。進路などいろんなことを相談できる人がいる環境がとても良いなと思いますね。学生も、本当にコミュニティが素敵で、みんないろんなことにパッションを持っているんですけど、ライバル心剥き出しということはなくて。私も数学とか数字に出る授業を取っていたので、競争になるのかなと思っていたら、そんなことなくて宿題もみんなでやったりして、みんなで助けあってる感じがすごく好きです。

一番良い英語の勉強法は?


英語が必要な環境に自分を置くことだと思います。なんのために勉強したいかにもよりますが、私はYouTubeやポッドキャストを見たりすることで、英語に慣れていきました。リーディングについては、まずは日本語から英語に翻訳された本から読むことをお勧めします。元が日本語だと日本人にとって文化や表現に馴染みがあるので、わかりやすいかと思います。

高校時代、今の大学に入るために努力したことは?

アメリカの大学受験は勉強はもちろんなんですけど、課外授業やエッセイなどいろいろなものを見られるので、課外活動に関して流行るようにしていました。ただやはり大学受験のためにやっているというのは正直わかってしまうので、自分が本当にやりたいことはなんだろうと考えて、それに向かって動いてみようというのをやっていました。私は教育に興味があったので、例えば障がいを持った子供がいる施設でボランティアをしたり、あとはベトナムに住んでいたので、面白いところで言うとドラゴンボートクラブに入ったりしていました笑 
なので、いろんな活動をしていると言うのはアピールになると思います。ただ同時に高校の成績はかなり見られるので、そこは手を抜かずに頑張ると言う感じになりますね。

海外留学することの意味はなんだと思いますか?

たくさんある中で2点言うと、まずは自立することが身に付きます。海外にいる間、自己管理になりますし、住む場所、保険、全て自分でやらないといけないので、自然と自立が身につきました。もう一つは、積極的に他の人と対話できるようになったことですね。何かわからないことがあった時に聞くだけでなく、課外活動などを通してどんどん人との関係性を作れます。最初は友達の作り方や、新しい環境に戸惑いましたが、今では学生団体で活動したりとアクティブに活動できるようになりました。

モチベーション維持の方法は?

時にはだらけたりしまったり、勉強する気が起きない日もありますが、一番良いと思った方法は、一緒に勉強する友達を作ることで、そのためにいつも図書館に行くようにしています。図書館では勉強している人が周りにいるので、モチベーションアップにつながります。もう一つは、目標を決めることです。学期ごとに自分の中で目標、もしくは一番力を入れることを決めています。例えば、春学期は言語学習を頑張るみたいな感じで、自分が何をやりたいのかを考える時間にもなるので、モチベーションの維持につながっていますね。

アメリカの大学に留学するためには、1年ほど準備が必要だと思うのですが、今のコロナ禍でも準備しておいた方がいいと思いますか?

オハイオ州にいる私としては、ワクチンもみんな接種しているし、そんなに危険な印象は持っていないです。なので、もし留学したいと思っているのであれば、準備をしていくべきなのかなと思います。もしも、今じゃなくてもっと状況が落ち着いてから行きたいと考えているのであれば、その時を待つのも良いと思います。コロナ禍前の状況に戻りつつありますが、今後どうなるかわからないですし、去年とかはアメリカに住んでいながらも授業がオンラインになっていて友達との距離を感じてしまっていました。図書館にも行けずずっと家の中にいたので、どの国に行きたいか、どんな経験をしたいかにもよってくると思います。