2023年5月26日〜28日の三日間、東京でGlobal Leadership Training Program（GLTP）が開催されました。16国籍の約60名が参加し、参加者は世界のリーダーとして必要なスキルや知識を実践を通して学びました。

約4年前からトビタテが提供する学習プラットフォームという学びの場でオンラインで開始され、現在はスピンアウトして進化を遂げている講座です。史上初のオフライン開催の様子を取材してきました。

目次
・GLTPとは？
・プロのファシリテーターによる質の高いプログラム
　-自分の強みに目を向ける
　-What is your passion?
・参加者同士の友情

Global Leadership Training Program（GLTP）とは？

複数カ国のファシリテーションのプロが合同で行う、グローバル・リーダーシップ育成プログラムです。

これまでオンラインで5期開催し、25カ国以上約400名の方が参加（うちトビタテ派遣留学生は120名以上）してきました。内閣府の青年交流事業出身のファシリテーターがプログラム設計から運営まで行い、オフラインでのプログラム開催のためにオーストラリア・マレーシア・インドネシアから自費で来日！当日も参加者を牽引しました。

プロのファシリテーターによる質の高いプログラム

プログラムの中では、さまざまなワークショップやディスカッションが行われ、参加者は、リーダーシップの基礎やリーダーとしての役割について学ぶだけでなく、異文化コミュニケーションや多文化共生の側面についても深く掘り下げる機会を得ました。

ここではいくつかのアクティビティを紹介します。

自分の強みに目を向ける

自分が今後悔していることや自分の弱みを書き出した後、他者との対話を通じて自分の強みや良いところを発見するというワークを行いました。ネガティブな側面ではなく、ポジティブな側面に目を向け、対話を通じて新たに自分の強みを見つけることが目的です。また、リーダーシップをとる上でも自分の強みを活かして周りを巻き込んでいくことが良いリーダーシップを発揮することに繋がるということを学びました。

What is your passion?

10年後や100歳になった時、どんな自分でいたいですか？
今、あなたが一番情熱を注いでいることは何ですか？

このような問いに対して考え、自分の人生で何を成し遂げたいか、どんな自分でありたいか、未来の自分と向き合うワークがありました。

パートナーとの対話を通して考えを深めるだけでなく、初対面の方にどのように話しかけたらいいか、どのような聞き方をしたら本音で話してもらえるかなどをグループで話し合った上で街頭インタビューを実践しました。そして、「もし億万長者だったら何をしますか？」「もし何かの専門家になるとしたら何になりたいですか？」などの質問をし、十人十色の回答を聞くことができました。プログラム参加者だけでなく、幅広い年代の方から意見を聞くことができ、視野を広げる機会となりました。

他にもグループディスカッションやロールプレイなどの活動を行い、リーダーシップの実践的な側面について学ぶことができました。参加者からも様々なアクティビティを通して、異文化理解の重要性や具体的なコミュニケーションスキルを磨くことができたという声が多くありました。

参加者同士の友情

GLTPでは、リーダーシップスキルを伸ばすことだけでなく、異なるバックグラウンドを持つ仲間とのネットワークを築くことも重要視しています。さまざまな国や業界からの参加者が集まり、意見交換や経験共有を行う中で3日間を通して互いの友情が深まっていくことを感じました。
参加者からもこのプログラムに参加して良かったことの一つとして、プログラム後も続く友情関係を築くことができたという声が多くありました。

このプログラムで得た経験は、世界のリーダーシップを目指す人々にとって貴重なものとなり、参加者は、異なる文化や環境において成功するための必要なスキルや知識を習得し、グローバルな視点を持ったリーダーとしての成長を遂げることができました。