カリフォルニア留学→デロイトトーマツコンサルティングに就職 佐藤拳斗さんの就活とキャリア
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カリフォルニア留学→デロイトトーマツコンサルティングに就職 佐藤拳斗さんの就活とキャリア

トビタテ!留学JAPAN【公式note】

佐藤さんについて

就職先  :デロイトトーマツコンサルティング合同会社
      ※2021年1月よりDataRobot Japan株式会社勤務
併願業界 :IT企業、投資銀行、人材サービス
出身大学 :東京工業大学 理学院地球惑星科学修士課程修了
出身地  :埼玉県さいたま市 
留学先  :アメリカ カリフォルニア大学ロサンゼルス校
留学テーマ:①天文学の研究 
      ②超一流企業の社員とともに、データサイエンスを学ぶ

「理科の教員になるか迷った末、修士1年次に日本で就活を行いました。内定を頂いた後、アメリカに1年間の研究留学をしました。」

佐藤さん1


「やるからには日本一を目指しなさい」今も残る母の言葉。

私の価値観の元は、幼少期から両親に叩き込まれた「負けん気」にあると思います。私の母はソフトボール元日本代表。親戚には野球関係者も多い、野球一家で生まれ育ちました。アスリートの母からは、スポーツも勉強も「やるからには日本一を目指しなさい」とよく言われていました。


天文学に夢中になった学生生活。

高校生の時から物理が好きで、天文学に興味を抱くようになりました。天文学は人類存続のために不可欠な学問です。太陽が爆発したら地球はなくなってしまいます。天文学に興味を抱いた私は、大学で惑星形成理論を学び、コンドリュール(多くの隕石に含まれている球状の粒子)の形成理論を解明するため研究に明け暮れました。大学院でも研究を進めるため、地球惑星科学修士課程に進学しました。
実は元々、研究と就職は切り離して考えていました。研究は自分の興味を満たすもの。「研究競争」に勝ち抜こうというつもりはありませんでした。学部生時点ではすでにコンサルティングファームを志望しようと考えていました。それでも「大学でしかやれないことは、後悔のないところまでやりきりたい」という思いがあり、留学を目指すことにつながっていきました。


教員になるか迷った末、コンサル就職を決意。

高校時代、よく同級生に物理を教えていたことがきっかけで、教員になることを夢見るようになりました。教えてあげた子の成績が上がって「ありがとう」と言われることが嬉しくて、そのために物理の勉強を頑張ったほどです。そこで、大学では理科の教員免許を取得し、教育実習にも行きました。そこで教員を目指す学生と交流する機会があったのですが、イメージしていた先生像とは少し異なりました。「なんとなく」先生になろうとしていた人が多かったです。人の夢を叶える仕事は教師以外にもあるかもしれない、と思い始めました。

やりがいに乖離を感じたことがきっかけで民間企業への就職も考えるようになり、その中で興味を抱くようになったのがコンサルティングファームでした。コンサルタントなら、企業の夢を叶えるお手伝いができる。つまり元々自分が教師として目指したことを実践できるのではないかと考えました。
修士1年目で就活し、総合コンサルティングファームのデロイトトーマツコンサルティング大手人材育成会社から内定をいただきました。就活後の留学を認めていただいたことがきっかけで、そのような姿勢の会社で働きたいと思い、デロイトトーマツへの入社を決意しました。


就活後、研究のためトビタテ!で1年間アメリカへ。

研究を続ける中で、カリフォルニア大学が天文学で世界的に有名なことを知り、現地で学びたいという気持ちが大きくなりました。
当時、たまたま足を運んだ研究会にカリフォルニア大学から教授がやって来ていました。これはチャンスだと思い、ビールを片手に(笑)教授のところへ挨拶に行き、どうしても留学させて欲しいと直談判しました。留学のための費用はどうするのかと聞かれたので、(本当はまだ採択された訳ではなかったのですが)トビタテ!があると答えたところ、受け入れを承諾してくれました。英語が堪能だったわけではないのですが、専門性が高い研究を大学で続けてきたことと、チャンスを逃さずに直接交渉にチャレンジしたことが評価されたのだと思います。
海外大学院への留学は難しいと思われるかもしれませんが、モチベーションがあり研究成果を残せそうな人物であること、そして留学費用を工面できることが伝われば、実は先方にはあまり断る理由がないのです。その時点で英語があまり得意でないことも正直に伝え、ロジックというよりもパッションで留学を認めてもらいました

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サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ

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セミナーの風景


留学、そしてGoogle / Microsoft社員との勉強会。

留学中に良かったことは、常に自分自身にハードルを課すことができたことです。
例えば、渡航して最初の一週間はあえてホテルを取りませんでした。民泊をしながら現地で出会った人から情報を得て生活基盤を整えていったんです。また、毎日一人ずつ知り合いを増やすというハードルを自分に課し、バックグランドや専門性が異なる人とも積極的に交流を図りました。その時のご縁がきっかけで就職のオファーを受けたりもしました。
さらに、夏休みには、新しいことに挑戦しようとグーグルやマイクロソフトのリサーチャーと共に3ヶ月間データサイエンスを学びました。優秀な人と協働することは簡単ではないですが、優秀であればあるほど似たような専門性を持つ人に壁を張らないということを過去の学生生活から知っていたので不安はありませんでした。入社後、社内でグローバルプロジェクトに携わることができているのは、この時の経験が評価されたからだと思います。

留学を通して一番身に付いた力は自分を表現する力です。現地の学生と議論する時には、自分から何かを発信しないと自分がいる意義がないとみなされてしまいます。もちろんただ主張するだけではなく相手の意見も受け入れる姿勢も大事ですが、口にすることで初めて伝わる思いがあるということを留学経験から学びました。

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留学先で仲良く飲んでいた友人

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議論で利用していたホワイトボード

日本人も、「英語以外」では勝てる。

元々得意ではなかった英語も、しばらくすると研究の場などでは会話には困らなくなりましたが、飲み会などでは話が早すぎてついていけません。遠慮なく会話をストップさせたり、ちょっとおばかキャラで乗り切りました(笑)。
何より、英語以外で一目置かれていたので、あまりひるむことはありませんでした。日本人は本当にペーパーテストに強いんですよ。物理や数学の問題を出されると誰よりも早く解けることが多く、「お前すごいな」と認めてもらえました。もちろんトップofトップの天才、敵わない存在もいますが、世界トップ校の研究室でも、日本で勉強した物理で十分すぎるほど戦えました


若手でもお客様企業に貢献の実感

入社後は希望していた通り、データサイエンス力を生かしてAI需要予測などの先進的なプロジェクトにアサインしてもらっています。グローバル案件ばかりで、資料作成やプレゼンテーション等をほぼ英語で行っています。チーム内で新人は僕ひとりです。努力の甲斐あって、昨年は社内で先進的な取り組みを行ったプロジェクトチームに与えられる賞と個人に与えられる年間優秀賞をダブルで受賞しました。
入社前に抱いていたイメージと比較すると、現状への満足度は70点です。足りない30点は、コンサルタントとしての高い専門性。これから身につけていこうと思っています。若手のうちからお客様の会社にインパクトを残せることが、何よりのやりがいです。

※インタビュー実施後の2021年1月に、DataRobot Japan株式会社に転職。

佐藤さんの就活タイムライン

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こちらが佐藤さんの就職タイムラインです。修士1年次に日本で就活をした後にアメリカに留学しました。帰国後も研究に明け暮れるなど研究漬けの学生生活を送ったそうです。


語学について

私の家庭がとても日本的だったことに加えて、英語を勉強するこれといった理由も見当たらず、英語への苦手意識がずっとありました。カリフォルニア大学の教授に現地での研究を直談判したと言うと信じられないかもしれませんが、留学前に受けたTOEICの点数は640点でした。それでもやりたいという意志と情熱で何とか思いを伝えました。
留学序盤は英語を話すことに恥じらいを感じた時期もありましたが、今ここで間違えたところで自分が失うものはないと考えると開き直れました。現地の人の会話を100%理解するのは無理なので、要点だけ把握する姿勢が重要だと思います。

帰国後に受けたTOEICは840点まで伸び、現在は職場でも資料作成やプレゼンテーションなどほとんどの業務を英語で行っています。主にシンガポールやベトナムオフィスの人とやり取りすることが多く、円滑に仕事を進められるよう現在も英語の勉強を続けている最中です。

佐藤さん6

4カ国の人でセミナー後にBARで一杯

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誕生日にハウスメイトとのパーティー


佐藤さんからのメッセージ

行けるチャンスがある時には絶対に留学に行くべきです。私はこれまで高校時代から含めると計3~4回留学にチャレンジしようと試みましたが、家庭の事情や成績の都合で断念せざるを得ませんでした。実はトビタテ!にも一度落ちています。チャンスは巡って来た時に逃さず、きちんと掴むのが大切。人生を通して、そう感じています。
トビタテ!留学JAPAN【公式note】
文部科学省が展開する官民協働の海外留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。リアルな留学体験談や、留学に関する相談&回答など、留学準備に役立つ情報を発信していきます。