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【ハーバード大学】オープンキャンパスイベントレポート -ゲスト:髙島崚輔さん-

こんにちは。

本日は、
トビタテ!× 留学フェローシップによるオープンキャンパスイベントのレポートをお届けします。



今回は世界の超名門校
ハーバード大学を卒業されたばかりの
髙島崚輔さんをゲストにお迎えしました!

イベントではハーバード大学のリアルな情報を教えていただきました。
また、
髙島さんの夢や活動についての、とても興味深いお話も伺うことができました!

イベントの内容の一部を当日参加できなかった皆さんにもお届けします!




①髙島さん自己紹介

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髙島崚輔さん
2022年ハーバード大学卒業(環境エネルギー工学専攻・公共政策副専攻)
NPO法人グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ理事長

髙島さんは日本の高校からハーバード大学に進学。在学中に3年間大学を休学し、世界を旅してエネルギーの現場をまわりながら、外務省や兵庫県芦屋市役所をはじめ、まちづくり・エネルギー関連のインターンシップを経験していました。専門の教育・環境分野を活かして持続可能なまちづくりを行うことが目標だそうです。

②ハーバードでの学生生活


ハーバード大学の一日を最初にご紹介いただきました。

まずは朝。
ハーバード大学の寮にはキッチンが無いため3食すべて食堂で食べます。

食堂1

24時間空いている食堂は、いつでも利用可能で食事を摂るだけではなく勉強・交流スペースとしても使われています!髙島さんは、ラグビーなどの部活動を終えたあとに23時から食堂で勉強をしていたそうです。早く終わった日でも夜中の1時頃までは宿題をしていたとのことでした。

ハーバード大学に通う学生は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の授業を履修することもでき、実際に髙島さんも機械学習の授業を履修されていたそうです。

また、理系分野の授業を履修しながら同時に政治・哲学の授業も履修されていたそうです。
理系分野も文系分野も学ぶことができるのは
ハーバード大学がリベラルアーツの大学であるからです。

リベラルアーツを髙島さんは、
自分の興味のある分野を幅広いアプローチで深掘りながら学ぶということと仰っていました。

例えば、エネルギー問題を解決するには工学のみならず公共政策やビジネスなどの様々なアプローチを繋げる必要があります。リベラルアーツの学び方をうまく使うことで、実際の課題解決に必要不可欠な実践的な学びを得ることができるとのことでした。

ハーバード大学生の休日には、大学の部活動や寮対抗のスポーツ大会に参加する人のほか、
”クィディッチ”と呼ばれる映画で見かけたことがあるスポーツを楽しむ人もいるとのことです。
また、スポーツ観戦も活発で他大学とのアメリカンフットボールの試合が行われる際には、両大学の生徒が応援に駆けつけて熱気ある試合を作り上げていくそうです!
自分の学校の応援で熱中する試合、とても楽しそうでした!
他にも、コンサートやミュージカル、フェスなど数々のイベントが行われているようで、休日はそういったイベントに参加することもあるそうです。

また髙島さんは
「ハーバード生は自分たちで社会を良くするにはどうしたらよいか考え、行動している。」
とおっしゃっていて、ハーバード大学内のさまざまな出来事に対しても自分たちで改善を求める活動がされているそうです。

③ハーバード大学の卒業式

続いて、髙島さんのハーバード大学での卒業式をVLOG形式でご紹介いただきました!


ハーバード大学の卒業式は3日間かけて行われるそうです。
野外で行う卒業式の様子はとても印象的でした。
開放的な空間で行われる卒業式、憧れます。
大学院生、学部生の卒業生が所属するカレッジごとに紹介され、立ち上がる度に大きな歓声が沸き起こっていました 。卒業生の皆さんの様子から、母校ハーバード大学への大きな愛を感じました。

大きなイベントとして、3日目の式ではニュージーランドの首相によるスピーチが行われたそうです。
卒業式でみなさんが着てるガウン、とてもかっこよかったです。
髙島さんもお似合いでした!


切磋琢磨しあった友人同士で喜びを共有している、そんな場面もありました。


卒業式

最後、卒業証書の受け取りは所属する寮ごとに行われて、寮の担当教授から証書を授与されるそうです。

ハーバード大学の卒業式は盛り上がっている様子がとても印象的でした。海外での卒業式、体験してみたいです。


④髙島さんからのメッセージ

髙島さんは、ハーバード大学での生活は必ずしも理想郷ではないと語ってくださいました。その一つが
Harvard Bubble
が存在するということです。

これは、ハーバード大学生が同じ環境下で勉強のみならず、生活もしているため、ハーバード大学が世界のすべてだと感じてしまう状態に陥ってしまいかねない現象を指しています。
同時に、大学の中だけで学んでいると自分の学びがどう社会につながっているのか分かりにくいことも課題だと話していました。

だからこそ、髙島さんは休学することを決意し、実際に社会と学問のつながりを知るために世界を旅しながらインターンを経験されました。中でも、兵庫県芦屋市役所でインターンをしたことは、芦屋市というアウトプット先を持つことで大学の勉強もより主体的に取り組むことができるようになったため、とてもよかったと仰っていました。

リーダーの大切さについても、
コロナウイルス流行時のハーバード大学の対応を例に挙げながらお話されていました。
2020年の3月、ハーバード大学では流行の初期段階で寮の閉鎖と完全オンライン化を決断し、すぐに大学の学長名で全員に対してメールが送られました。メールには決断の内容と理由、学生や教員、職員に対するメッセージが記されていました。同時にスムーズなオンライン授業を進めるために教員に対するレクチャーが行われ、授業の質をほとんど落とさずに迅速にオンライン化が成し遂げられたそうです。

ハーバード大学は社会で活躍できるリーダーの育成を目指している大学です。リーダーの行動が大きく組織に影響することを実感し、NPOのリーダーを務めている者としてメッセージや行動に気を遣うようになったと仰っていました。


⑤質疑応答抜粋

Q.インターンのアポはどのようにして取っていましたか。
A.知り合いや大学の先生の紹介を通じて行いました。ただ、知り合いがいなくても、学生の間はいろいろな人に連絡してみるのが良いと思います。自分の分野に興味を持ってくれている後輩がいることはとても嬉しいことなので有名な人でも意外と返信してくださいますよ!

Q.英語はどのようにして喋れるようになりましたか。
A.たくさん失敗してちょっとずつ喋れるようになりました。自転車で乗っているときに英語で独り言を話して練習したこともありました。でも、やっぱり実際にたくさん喋って、わからないことはなんでも質問するのが大切だと思います。
あとは、自分の好きな分野から勉強するのがおすすめです。例えば、洋楽やスポーツなど。

Q..奨学金にはどんなものがありますか。
A.一部のアメリカの大学には返さなくて良い奨学金があります。学費から割引されるような感覚です。他にも民間の奨学金などもあります!留フェロのページも紹介しておきます。
ただ、アメリカの大学が全てではないと思います。学費の安い国は他にもたくさんあるので、自分が学びたい分野に応じて他の国にも目を向けられると選択肢が増えると思います。

Q.寮のこと、食事について詳しく教えてほしいです。
食事は基本的にバイキングです。残念ながらハーバードはあまり美味しいごはんではありませんでした。サラダバーはどこにでもあるので、これから留学に行く人はごまドレッシングを持っていくのがおすすめです。日本風の味が楽しめます。
どんな場所で学ぶかは、どんな場所で暮らすか、ということでもあります。その場所での暮らしが自分に合うかどうかを想像することはとても大切です。
図書館

⑥まとめ

最後に髙島さんからメッセージを頂きました。
「好きなことをやってください!」

自分の好きなことをやり続けることで意欲が生まれ、自分の強みを活かして楽しみながら世の中を変えることができる。ぜひみなさんには、主体的に楽しく学びながら、学びを社会に還元してほしい、と話されていました。

今回のイベントではハーバード大学について、勉強の面から暮らしの面、そして卒業式まで幅広く知ることができました。
留学を志している人、これから考えてみたいという人にとっても海外大学進学に憧れるような内容となっていたのではないでしょうか!

以上でオープンキャンパスハーバード大学編のイベントレポートを終わります!